勝ち切れない清水、得点力不足で7戦未勝利 「ホームで勝てない」現状を指揮官も危惧

大型補強でこの程度の成績と見るか、負けなくなったと見るか

 この結果、清水はリーグ戦7試合連続で勝利がなく、第10節ガンバ大阪戦(0-0)からの下位グループとの直接対決4連戦は0勝3分1敗の勝ち点3しか積み重ねることができなかった。下位チームから勝ち切れなかったことが今後に影響しなければ良いのだが、この間の失点はG大阪を無失点で抑え、その他の試合は3連続で最少失点の「1」。逆に得点は2試合で1得点ずつしか挙げられずに、大分トリニータ戦では0-1の完封での敗戦となった。

 ただ、この試合でも横浜FCのシュートを2本に抑え、主導権を握る時間帯も確実に増えている。そういう展開の試合も多くなっているが、それでも相手の数少ないシュートは清水のゴールに決まり、清水のシュートは相手のゴールネットを揺らせない歯がゆい試合が続いている。

 シーズンの3分の1を消化した現在のチームの完成度を尋ねられたロティーナ監督は、「誰にも嘘をつくことはできないが、ホームで勝てていないこと、またパフォーマンスでもより期待していた部分は心配している」と現状を危惧している。このオフに、注目の的となるような監督を含めた大型補強をしたにもかかわらず、この程度の成績と見るのか、それとも昨シーズンはリーグ最多失点を喫し、5連敗以上を1シーズンに3回も繰り返したチームが勝ち切れないとはいうものの、ここまで2連敗が一度しかないほど負けなくなっていると見るのか。

 今のチームの評価は人それぞれ違うとは思うが、結果だけで判断すれば満足している人はいないだろう。コロナ禍のために声が出せないサポーターの気持ちはクラブに届きにくいかもしれないが、昨年同様にセットプレー時にスタジアムに響く手拍子だけの「ゴールコール」は、選手たちの心にも届いているはずだ。もう少しのところまで成長してきたチームの真価が問われるのは、6月の中断期間までのここからの4試合。1日も早く我慢と辛抱から解き放たれるその瞬間を、みんなが待ち望んでいる。

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