ドルトムント主将がバイエルンへの”裏切りの移籍”を釈明 「人生で最も困難な決断だった」

移籍決定を受けて、フンメルスがツイッターで声明を発表

 ドルトムントのドイツ代表DFマッツ・フンメルスが、今季終了後にバイエルン・ミュンヘンへ移籍することが決まった。契約期間は2021年6月までの5年契約、移籍金は推定44億円と見られている。5月21日のDFBポカール決勝での直接対決を前に、宿敵への移籍が決まった主将は声明文を発表。「人生で最も困難な決断」と振り返り、“裏切りの移籍”を釈明している。

「こちらから一言」

 フンメルスは両クラブが移籍を発表後、ツイッターで声明文を発表した。

「みんな想像できるように、この数週間は落ち着かない日々だった。なぜなら、人生で最も難しい決断を下さなければいけなかったからだ。最終的には、自分にとって新しいチャレンジをすることを選んだ。さらに言えば、生まれ故郷、家族、多くの友人が住んでいる町を、だ。僕の決定を理解できない人がいることも理解している。でも、8年半のドルトムントでの素晴らしい年月を過ごした後、新しいチャレンジをする時がやってきたんだ」

 6歳からバイエルンの下部組織で育ったフンメルスにとって、ライバルへの凱旋は27年間の人生で最も苦しい選択だったという。近年では2013年にドイツ代表MFマリオ・ゲッツェ、14年にポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキがドルトムントからバイエルンに引き抜かれた。裏切った仲間に苦言を呈したこともあるキャプテンは、自らも裏切りの系譜を歩むことになった。

「心苦しいが、自分が成長し、偉大な成功を収めたクラブから去る。僕を助けてくれた人に感謝する。この偉大なクラブの最高のサポーターであるみんな、職員、裏方さんにも感謝したい。もちろん、指導してくれた3人の監督、ミヒャエル・ツォルク、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケにも。あとチームメートにも。彼らの存在なしに、ここ数年の僕は存在しえなかった。常に聞く耳を持ってくれた」

 

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