ポルトガルで感動を呼んだ主審の行動 がんで死去した同僚をバニシングスプレーで追悼

試合前の黙とうでセンターサークルに描かれた「RIP」の文字

 サッカーの世界では、レフェリーは悪い意味での主役になることが多い。誤審は時に大きな物議を醸し、大きな批判を浴びることになるが、ポルトガル人主審のある行動に称賛が集まっている。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が伝えている。

 レフェリーの行動に注目が集まったのは、ポルトガルリーグ第33節ボアヴィスタ対ユニオン・マデイラ戦前のことだった。キックオフ前、ポルトガル人レフェリーのパウロ・パラチ氏が53歳の若さで、がんとの闘病の末に亡くなったことを受けて黙とうを実施した。

 両チームの選手がセンターサークルに集まり、黙とうを始めようとした瞬間、この試合の主審を担当するジョアン・カペラ氏は意外な行動をとった。自らが身につけていたバニシングスプレーをおもむろに取り出し、ピッチのセンターサークル内に「RIP」の白い文字を描いたのだ。

 

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