バルサ、グラナダ戦黒星でリーガ優勝争いは激化 現地紙注目「ここ数年で最も緊迫」
メッシのゴールで先制するも、グラナダに逆転負けで首位浮上のチャンスを逃す
バルセロナは現地時間4月29日に行われたリーガ・エスパニョーラ第33節グラナダ戦に1-2で敗れ、首位浮上のチャンスを逃した。これで優勝争いは上位4クラブが勝ち点3の中にひしめき合う大混戦となり、スペインメディアも「ここ数年で最も緊迫」と報じている。
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スペイン国王杯(コパ・デル・レイ)で決勝に進んでいた関係で消化試合が1試合少なかったバルセロナは、ミッドウィークの試合でグラナダをホームに迎えた。勝てばアトレティコ・マドリードを抜いて首位に立てるなかで、前半23分にアルゼンチン代表FWリオネル・メッシのゴールで先制に成功する。
しかし、後半に入るとグラナダの反撃がバルセロナを襲った。同18分にベネズエラ代表FWダルウィン・マチスに同点ゴールを許すと、同34分には左サイドからのクロスをスペイン人FWホルヘ・モリーナにヘディングで決められ、逆転された。バルサはここから盛り返すことはできず、1-2で痛恨の黒星を喫した。
この結果、ラ・リーガのタイトルレースの行方はさらに混沌とした状況へと変化した。消化試合は33試合で横並びとなり、首位アトレティコが勝ち点73、2位レアル・マドリードと3位バルセロナが同71、4位セビージャが同70。勝ち点3差の中で4チームがひしめき合っている。
スペイン紙「スポルト」は、「グラナダ戦のスリップにより、タイトルはバルセロナの手から離れた」との見出しを打って報じた。この試合に敗れたことでバルセロナの自力優勝の可能性はなくなった。
また、同紙は激しい優勝争いについて、「ここ数年で最も緊迫したリーガ」とも伝えている。バルサのまさかの黒星によって優勝争いがさらに熾烈さを増している。
リーガは残り5試合。現地時間5月8日にバルセロナ対アトレティコ、翌9日にレアル・マドリード対セビージャと上位陣による直接対決も残っているため、ここからさらに二転三転する可能性も大いにあると言えるだろう。スペイン紙「マルカ」はこの2試合について、「タイトルの行き先を決めるのに大きく影響する週末」と指摘している。
スペイン王者を懸けた4チームの戦いは、最後まで目の離せない展開となりそうだ。