「時代を巻き戻した」 メッシ、長距離ドリブル→鮮やか“ゴラッソ”を現地メディア大絶賛
バルセロナは国王杯決勝ビルバオ戦で快勝し31度目の優勝を飾る
バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが現地時間17日の国王杯決勝アスレティック・ビルバオ戦(4-0)で自陣からのドリブルを起点とした鮮やかなゴラッソを決めた。スペイン紙「マルカ」は「時代を巻き戻した」「かつてのトレードマークのゴール」と背番号10が取り戻した輝きに注目した。
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3季ぶりの国王杯制覇を目指すバルセロナは前半をスコアレスで折り返したものの、後半は怒涛のゴールラッシュを展開。同15分にフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが口火を切ると、その3分後にオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングが追加点をマークした。さらにそこからメッシが2得点を重ね、終わってみれば4-0の快勝で31度目のタイトル獲得を果たした。
メッシが“全盛期”の輝きを放ったのはチーム3点目となる後半23分のゴールだ。自陣でボールを持ったメッシは右サイドのタッチライン際をドリブルで駆け上がる。DFを1人抜き去ってからデ・ヨングとのパス交換でペナルティーエリア内に侵入すると、切り返しでDF2人の間をすり抜け、最後はゴールへパスするように丁寧な左足のキックでゴールネットを揺らした。
メッシは19歳だった2007年に国王杯準決勝のヘタフェ戦で右サイドから相手DFを次々と抜き去り、“5人抜きゴール”を決めて世界に大きな衝撃を与えた。今回は単独突破ではなかったとはいえ、今よりもドリブラーの印象が強かった当時の衝撃を思い起こさせるようなゴラッソと言えるだろう。
スペイン紙「マルカ」も「メッシが時代を巻き戻す。深い位置でボールを受け、ドリブルでディフェンダーを交わし、致命的なフィニッシュを決める」の見出しを打ち、これがメッシの「伝統的なスタイル」と報じた。
メッシもすでに33歳となり、長い距離をドリブルで駆け上がるようなシーンは以前に比べれば減っていただけに、同紙は「かつての彼のトレードマークだったゴール」とも紹介した。
昨夏の退団騒動以降は去就問題ばかりがクローズアップされてきたメッシだが、持ち味を全面に発揮したゴールでバルセロナに再びタイトルをもたらした。