無失点で選手にピザご馳走のラニエリ逸話にあやかる

　奇跡のプレミア初優勝は、ピザを食べながら祝おう―― レスター・シティは7日に今季ホーム最終戦となるエバートン戦を戦う。クラウディオ・ラニエリ監督がピザパーティーを開いた縁もあって、市内のピザ店が試合のチケットを持っている人全員に無料でピザを配る大盤振る舞いに出ることがわかった。公式サイトが発表している。

　今季レスターは序盤戦、勝ち点こそ伸ばしていたものの毎試合のように失点を喫していた。守備戦術を重要視するイタリア人指揮官にとっては気になる課題だった模様で、「クリーンシート（無失点）を達成したらピザパーティーを開催するよ」と選手たちを激励した。

　チームは第10節クリスタルパレス戦で1-0の完封勝利を挙げると、ラニエリ監督は本当にピザパーティーを開催。レスターのピザ店を貸し切って、イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディや主将のジャマイカ代表DFウェズ・モーガン、そして日本代表FW岡崎慎司が真剣にパイ生地をこね、オリジナルのピザを作り、舌鼓を打ったという。手作りピザが更なる団結を生んだのか、レスターは試合を重ねるごとに守備が安定。終盤戦には鉄壁の守備が完成し、5試合連続無失点勝利も達成した。

　この逸話を受けて、素早くアクションを起こしたのは世界的ピザチェーン店「ピザハット」だった。レスター市内に4つの店舗を構えているが、試合のチケットを持っている人には無料でピザを提供することを決めたと発表。その合計枚数は本拠地キングパワースタジアムの収容人員とほぼ同数の30000枚にものぼるという。