【月間表彰】「久しぶりに面白いCBが現れた」 “ファイター”台頭に元日本代表DFが熱視線

ヴィッセル神戸の守備を支えるDF菊池流帆【写真:Getty Images】
ヴィッセル神戸の守備を支えるDF菊池流帆【写真:Getty Images】

2021年2・3月 Jリーグ「月間ベストディフェンシブプレーヤー by 栗原勇蔵」菊池流帆(神戸)

 今季のJ1リーグも序盤戦の戦いを終え、昨季王者の川崎フロンターレ、同2位の名古屋グランパスが無敗を維持する快進撃を見せている。そんななか、昨季とは打って変わって好調なスタートを切っているのがヴィッセル神戸だ。Jリーグを全試合配信している「DAZN」のパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」の企画で、元日本代表DF栗原勇蔵氏は2・3月の「月間ベストディフェンシブプレーヤー」に神戸のDF菊池流帆を選出。「久しぶりに面白いセンターバック(CB)が現れたなと思いましたね」と、新たな“ファイター”の台頭に熱視線を送った。

 神戸は元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタなど国内トップクラスの戦力を誇りながらも、昨季は14位フィニッシュと苦しいシーズンを過ごした。とりわけ課題となったのは34試合で59失点を喫した守備力だった。しかし、今季は9試合消化時点で5勝3分1敗の3位、失点も「9」にとどめており、昨季と比較すると大幅な改善が見られる。

 そんな神戸の最終ラインを牽引しているのが24歳の菊池だ。昨季はリーグ戦14試合の出場で、先発も10試合にとどまっていたが、今季はすでに8試合に先発フル出場し、主力としての立場を確固たるものとしている。また、菊池はJリーグ屈指の“熱血漢”としても知られており、相手FWとの空中戦を制した際に見せる力強い雄叫びは今や代名詞となっている。

 現役時代にCBを主戦場とした栗原氏は、菊池のプレーについて「久しぶりに面白いCBが現れたなと思いましたね。嬉しいと言いますか、僕も現役時代はフィジカル型だったけど、今の日本人CBは技巧派が増えてきている傾向にあるなか、菊池はスピードも高さもあり、1対1に強くて、何よりガツガツしている。良いファイターが出てきたな」と、闘志あふれるCBとして注目しているという。

 印象的だったのはJ1第5節川崎戦で、試合終了直前の後半アディショナルタイム10分に決めた一撃だ。表示されたアディショナルタイム7分をすでに過ぎていた場面で前線に上がっていた菊池は、左サイドからDF初瀬亮が送ったクロスに対し、横にスライドしながらバネのあるヘディングシュートをゴール左下隅に叩き込む。ラストプレーでの劇的な同点弾に、菊池は渾身の雄叫びで感情を爆発させていた。

 開幕から5連勝中だった川崎を止めた値千金のゴールとなったが、「川崎を相手に決めたというのも重要だし、何より見ていて面白い。キャラクター的に似ているのは、槙野(智章/浦和レッズ)なのかな。エアバトルに勝って、大声を出す選手なんてなかなかいないので(笑)。J1を盛り上げてくれる存在になっていくと思う」と、新時代のファイターとして日本サッカー界を沸かせる選手になると期待を寄せていた。

[プロフィール]
栗原勇蔵/1983年9月18日生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

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