「セレッソで現役を終えたい」 韓国代表GKが胸に抱く“クラブ愛”と恩師への感謝

大きな影響を受けた恩師に感謝「ロティーナ監督のような指導者になりたい」

 今季からレヴィー・クルピ監督が再びC大阪を率いることになったことは、キム・ジンヒョンにとっては朗報だろう。互いを知る仲だけに、求められていることもよく理解している。

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 一方で、2019年から2年間、指導を受けたミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(現・清水エスパルス監督)からも大きな影響を受けたと語る。この期間にGKからのビルドアップが格段に向上したという。フリーの選手へのロングフィードで攻撃の起点となるプレーも、ロティーナ監督の指導が大きいと語る。

「ビルドアップという技術的な面もそうですが、もう一つは私がミスした時のアドバイスです。ロティーナ監督は私が落ち込んでいる時に、的確な言葉で背中を押してくれました。自信を持ってプレーできるような言葉のかけ方のタイミングと重みをすごく感じる監督でした。選手の背中を押して自信を持たせてくれる雰囲気作りがとても上手く、すごく学ぶことが多かったです」

 いずれ指導者への道を進むこともないとも言えない。もし人に教える時が来るなら、「ロティーナ監督のような指導者になりたいと思う」とも語っていた。

 余談だが、キム・ジンヒョンは、2017年に結婚した妻と息子2人(3歳と1歳)の4人で暮らしている。日本で生活して4年が経ったが「独身時代と違い、温かく迎えてくれる家族がいるのですごくいい」と生活にメリハリができたことに感謝していた。

 ただ、息子には「サッカーをやりたければやるし、やりたくなければ無理にさせません」と笑う。それに家では妻とサッカーの話はほとんどしないという。

「サッカーをしていると嬉しいこともあれば、負けてナーバスになったりすることもあるので、妻も優しい人で、自分に合わせてすごく気を使ってくれています」

 そうはいってもセレッソの守護神である。「家族は毎週、ピッチでプレーする父親のプレーをずっと見ていたいと思っているのでは?」と聞くと、照れくさそうにこう答えた。

「(妻は)何も言いませんが、きっとそう思ってくれていると思います」

 最後に少しだけ親父の背中が見えた。
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(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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