浦和、昨季王者相手に守備崩壊で惨敗 川崎は後半4ゴールの猛攻で地力の差を誇示

浦和はホームで5失点の大敗を喫した【写真:Getty Images】
浦和はホームで5失点の大敗を喫した【写真:Getty Images】

川崎は小林が2ゴールを挙げるなど大量5得点を奪取

 川崎フロンターレは21日、リーグ第6節のアウェーゲームで浦和レッズを文字通り“粉砕”した。川崎は後半だけで4ゴールを奪い、5-0の大勝を収めた。

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 川崎は3トップの右サイドにFW小林悠、左サイドにFW長谷川達也を起用し、MF家長昭博とMF三笘薫はベンチスタートになった。立ち上がりは浦和が高いラインを維持しながら川崎のパスワークに対抗。前半12分には、FW杉本健勇がポストプレーから左サイドに展開し、DF山中亮輔のクロスに杉本が強烈な右足ボレーを放つも、GKチョン・ソンリョンのスーパーセーブで防がれた。

 一進一退の展開のなか、浦和の背後に出る動きが減退し始めた前半42分、川崎は中盤でボールを奪ったところからのショートカウンターを右サイドに展開。DF山根視来が右足でふわりとクロスを入れると、上手くマークを外した小林がヘディングシュートを決めて1-0と先制してハーフタイムを迎えた。

 互角の試合展開が予想された後半だったが、勝敗の行方はあっという間に決した。まずは後半4分、川崎はFWレアンドロ・ダミアンがペナルティーエリア内でDF岩波拓也を背負ってボールを受けると、そのままオーバーヘッドキックでシュートを決めて追加点。さらに同6分、MFジョアン・シミッチのノールックでの縦パスにDF旗手怜央が反応して、GK西川周作との1対1を冷静に決めた。

 さらに同8分には、左サイドからのクロスをファーサイドでダミアンが折り返し、小林が難なく押し込んだ。浦和のリカルド・ロドリゲス新監督はこの直後に3枚の同時交代を行ったが、同22分には途中出場のMF大久保智明が自陣ペナルティーエリアからすぐのところで無理なターンをしてボールを奪われると、そのままMF脇坂泰斗が強烈なミドルを決めた。一進一退だった前半が嘘のように、5-0と川崎が大差をつけた。

 浦和は最終ラインの背後に抜け出すような選手がおらず、交代投入された選手も相手を背負ってボールを受けて厳しい寄せを受ける状態を打開できなかった。ロドリゲス監督を迎えて変革の兆しを見せつつ、開幕からホームでは1勝2分だった浦和だが、昨季の王者には明確な力の差を見せつけられる結果になった。

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