「J2昇格、J1まで考えてきた」 岐阜移籍の柏木陽介、再起への“覚悟”を表明

J3岐阜への完全移籍が決定した元日本代表MF柏木陽介【※画像はスクリーンショットです】
J3岐阜への完全移籍が決定した元日本代表MF柏木陽介【※画像はスクリーンショットです】

浦和で規律違反を起こし、岐阜移籍が決定「反省の日々が続いた」

 浦和レッズのキャンプ中に規律違反を起こし、J3のFC岐阜へ完全移籍となったMF柏木陽介が17日にオンライン会見を実施。改めて自らの行動を謝罪するとともに、「僕はJ2昇格、J1まで考えてきた」と決意を語った。

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 柏木は2010年にサンフレッチェ広島から浦和へ移籍加入すると長年にわたって主力としてプレー。近年は負傷がちでプレー機会も減っていたが、今季の復活が期待されていた。しかし、沖縄県でのトレーニングキャンプ中に新型コロナウイルスの感染拡大を予防する観点から設定された外出禁止のルールを破り、貸し切りとはいえ外食。浦和は昨秋に続く規律違反という点を重く見て、移籍先を探して退団することで合意したと発表され、今月12日に岐阜への完全移籍が決まった。

 柏木は「自分の行動で多大なる迷惑をかけてしまったことを本当に申し訳なく思っている」と謝罪し、浦和で携わってくれた人々に感謝の意を示しながら胸中を明かした。

「反省、反省、反省という日々が2週間ほど続いて、そこからいろいろな人に『やってしまったことは変えられない』と言われて、前向きになる努力をした。反省する日々がほとんどで、やっぱりサッカーをしたい気持ちと、家族や子供にもサッカーをしている姿を見せたいというのがあった。周りの人にもプレーしてほしいと言われて、またやっていきたいと思ったのが一番」

 葛藤する日々のなかで、岐阜が最初に声をかけ、悩みながらも移籍を決断したという。

「ダメなことはダメという叱りも受けつつ、友人などすべての人に言われたのは、応援していると。それはお前の人柄だと。こういう状況でも支えてくれる家族や友達の言葉がなければ、もっとしんどいことになっていたと思う。人間味のある人でいたいということも含め、チームの規律を乱すというやってしまったことに対して向き合って生きていくなかで、FC岐阜さんとやっていくのがプラスになると思った。何よりも奥さんが、サッカー選手だから結婚したわけじゃないと言ってくれたのが大きかった」

 岐阜はJ3に降格した昨季リーグ6位に終わり、今季のJ2昇格を目指す。そのなかで、柏木は加入にあたって“その先”も見据えてきたと明かす。

「僕はJ2昇格、J1まで考えてきた。それを全面的にプレーと態度で示したい。個の能力でプレーするタイプではないけど、浦和や広島で培ってきた経験、サッカーをする賢さはあると思う。それを共有しながら、一緒に高めたい。まずは走る、戦うをベースにやっていきたい」

 安間貴義監督の下、“岐阜の太陽”として再起を果たしたいところだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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