日本でGKは“不人気ポジション”なのか 六反勇治が語る育成年代の現実

横浜FCでプレーするGK六反勇治【写真:©YOKOHAMA FC】
横浜FCでプレーするGK六反勇治【写真:©YOKOHAMA FC】

熊本でGKアカデミー開校、きっかけは移籍した先で感じた「衝撃」

 横浜FCのGK六反勇治は2015年に日本代表に招集された経験を持ち、これまでアビスパ福岡、横浜F・マリノス、ベガルタ仙台、清水エスパルスなどJリーグクラブを渡り歩いてきた。選手として活躍を続ける一方で、熊本でGKアカデミーを開校し、後進のGK育成にも取り組み始めている。日本ではGKが“不人気ポジション”とも言われているなかで、六反自身は子どもと接して異なる考えを持ったという。(取材・文=石川 遼)

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 J1リーグ通算165試合出場(2020年シーズン終了時点)の実績を持つ六反。昨年10月に高校時代を過ごした“第二の故郷”熊本で、夢だったというGKアカデミーを開校させた。2006年にアビスパ福岡に加入し、2012年に横浜F・マリノスへ移籍した六反は、そこでプロを目指す子どもたちがプレーする環境が大きく異なることを初めて知ったという。

「僕は鹿児島出身で、熊本の国府高校を出てアビスパ福岡に進み、そこで6年プレーした後に横浜F・マリノスに移籍しました。自分は九州の恵まれた環境でサッカーをやってきたと思っていたんですけど、マリノスに来てから子どもたちがサッカーをしている環境を見た時に、衝撃を受けました。

 マリノスをはじめ、関東ではこれだけJリーグが近くにあって、Jリーガーが近くにいて、すごく刺激を受けられる素晴らしい環境があるなと。Jリーグのチームのスクールはもちろん、海外のチームのスクールなんかもたくさんあって、九州から来た僕は、子どもたちの置かれた環境というのは平等ではないなということを思ってしまいました」

 地域による環境の格差を感じた六反は、年1回のイベントとして熊本でGK指導教室を開催してきた。これは7年間続いた後、昨年の10月からは週に1回のアカデミーとして生まれ変わった。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けてグラウンドを使うことができなくなったが、子どもたちとの交流の場ができたことでアカデミー開校の手応えを感じたという。

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