今季復調の本田を伊紙が特集 「魔法のように生まれ変わったリーダー」「ミランは本田なしに考えられない」

 

「3週間前に本田のスタメンを予想した人間は手を挙げろ」

 

 ACミランの日本代表MF本田圭佑がセリエA開幕2試合連続ゴールを決めたことにより、地元メディアから「魔法のように生まれ変わったリーダー」、「ミランは本田なしに考えられない」などと絶賛されている。イタリア地元紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。

 昨季ミラン移籍後、不振の時を過ごした背番号10に対する開幕前の下馬評は決して高いものではなかった。

「3週間前に本田がインザーギ監督のスタメンになると予想した人間は手を挙げろ! そうだ。誰もいなかった。ガリアーニ社長は夏の初めから移籍市場の最盛期まで右サイドの選手を探していた。この日本人はどこかの誰かが年俸を出して、マーケティングでアジア市場に基盤を作るためのミステリアスな存在だった。だが、本田の上昇はスタートしている。インザーギによって育成され、10番の仕事ぶりにふさわしい評価も手にしている」

 特集の書き出しでは開幕前の本田に対する期待値の低さと、スポンサー目的の選手という位置付けだったことを指摘しつつ、評価が大きく変わってきている様子を伝えている。

「今この日本人は右ウイングでプレーしている。特別、好きなポジションではないが、素晴らしいプレーをしている。彼は左利きで、左利きのサイドアタッカーはインザーギが長らく求めていた選手だ。それはクラブ内で発見した。ラツィオ戦でもパルマ戦でもゴールを決めた。本田は開幕2試合で自身の足跡を残した」

 4-3-3の右ウイングとして結果を出している本田をこう称えている。

 開幕前の親善試合バレンシア戦で直接FKを決め、TIMカップでユベントス相手にゴールを決めたことも転換期だったと伝え、「今やミランは本田なしでは考えられない」とまで評価している。

 一方で同紙は「インザーギは(故障離脱している)エルシャラウィとトーレスが復帰した時に熟慮が必要だ。この時に犠牲にならなければならない選手は、この日本人になってしまう状況は避けられない」と今後のポジション争いについても触れている。

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