浦和の鈴木彩艶、GKクラブ最年少でデビュー 定位置争いに意欲「出続けるのが大事」

西部洋平が保持していた19歳4カ月11日の公式戦GK最年少デビュー記録を更新

 一方で、ハーフウェーライン付近まで楽に投げるスローイングや、一気に相手ゴール前まで飛ばす距離のあるパントキックを披露する場面は限られ、「練習で今年やってきた組み立て、GKも参加するところでできていたところもあるけど、近いところになり過ぎてロングボールは生かせなかった。1本蹴った時にもズレてしまったので、質を上げていきたい。ただ、後半最初のパントキック、あれだけパワーがあるところを見せつけられた」と、笑顔も見せた。

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 昨季は高校3年生の世代ながらトップチームに帯同してきたが、ポジション争いの中での“本気度”が課題になっていた。それだけに「去年のトライできなかった、強みが強みじゃなかったところを、できたのが一番だったと思う」と、試合で自分の良さを出そうとする姿勢を見せられたことにこそ喜びがあった。

 浦和では2000年の当時J2だった時期に、西部洋平が19歳4カ月11日で公式戦デビューしたのがGK最年少だった。鈴木は、その記録を1年近く縮めたことになる。

 憧れの目で見ていた西川のことを、昨季はチームメートでありながらポジションを争うという目で見る姿勢になりきれなかった。その鈴木はこのデビュー戦を経て、浦和の正GK争いに堂々と名乗りを上げた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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