「奇妙な助走」からPK失敗 パルメイラスの元JリーガーFWを海外酷評「馬鹿げたペナルティー」

PKを失敗した元JリーガーのパルメイラスFWホニ【写真:Getty Images】
PKを失敗した元JリーガーのパルメイラスFWホニ【写真:Getty Images】

クラブW杯3位決定戦、PK戦1番手で元新潟FWホニが独特な助走からキックも失敗

 FIFAクラブワールドカップ(W杯)に出場した南米王者パルメイラス(ブラジル)は現地時間11日、アフリカ王者アル・アハリ(エジプト)との3位決定戦に臨み、0-0で迎えたPK戦に2-3で敗れた。ブラジルの名門にとって失意の大会となったなか、1人目のキッカーを務めた元JリーガーFWホニのPK失敗が海外メディアで話題を呼んでいる。

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 コパ・リベルタドーレス決勝でサントスを1-0で破り、南米王者としてクラブW杯初出場を果たしたパルメイラスだったが、カタールでの2試合では失意を味わった。7日の準決勝では、北中米カリブ海王者のティグレス(メキシコ)に0-1で敗れて決勝進出を逃すと、3位決定戦でも120分間を無得点で終了。勝負の行方はPK戦に委ねられた。

 後攻となったパルメイラスの1人目のキッカーとして登場したのがFWホニだった。2017年にアルビレックス新潟に在籍してJ1リーグ32試合7得点の成績を残したが、翌年に退団。その際に契約違反があったとしてFIFAへの提訴に発展も、20年からパルメイラスでプレーし南米制覇に貢献した。

 そんな元JリーガーはPKの1番手として登場すると、ペナルティーエリア外まで長い助走を取り左方向へステップを踏んでからスタート。相手GKモハメド・エル=シェナウィの動きを見ながらスピードを落としてステップを刻み、キックの直前でジャンプしながら右足インサイドでゴール右を狙ってシュートした。だがコースが甘く、読み切ったエル=シェナウィの腕の中に吸い込まれるようにセーブされてしまった。

 最終的に2-3でPK戦を落としたなか、海外メディアは独特なスタイルによってPKを失敗したホニに注目。オーストラリアのスポーツ専門局「Optus Sport」公式ツイッターが「絶対的な悪夢」と綴れば、スペイン紙「マルカ」は「馬鹿げたペナルティー」と酷評した。

 また英紙「デイリー・メール」は、ホニのPKがワールドクラス3選手の要素を取り入れたものだったと指摘。最初に左へステップするのはブラジル代表FWネイマール、助走の途中で減速して小さなステップを踏むのはフランス代表MFポール・ポグバ、そしてキック直前にジャンプするのはポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスのテクニックだと説明し、PKを失敗したことで「奇妙な助走は赤面のままだった」と伝えている。

 クラブW杯でのPK失敗により、世界各国から注目を浴びる格好となったホニ。パルメイラスにとっては2戦ノーゴールでの大会終了と、散々な結果に終わってしまった。

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