カタールW杯は「歴史的な大会になる」 名手シャビが断言「多くの偏見があるが…」
アル・サッドで指揮を執るシャビ監督、22年大会の成功に太鼓判
かつてスペインの強豪バルセロナや同国代表で活躍し、現在はカタールのアル・サッドを指揮するシャビ・エルナンデス氏が、来年に開催されるカタール・ワールドカップ(W杯)が「歴史的な大会になる」と話している。スペイン紙「マルカ」などが報じた。
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シャビ氏はバルセロナにおけるポゼッションサッカーの心臓として活躍。2010年の南アフリカW杯では、スペインの優勝に大きく貢献した。そのシャビ氏は指導者として中東に渡り、カタールで指揮を執る。そして、その地では来年の冬に世界の頂点を決める大会が開かれる場所だ。
「歴史的なW杯が開催され。世界中の人々にとって大きなサプライズになることは間違いないだろう。この文化(中東文化)と、この国には多くの偏見があるが、ここでは順調に進んでいて、W杯のスタンドにもファンがいるだろう。クラブW杯の試合はそれを証明している。パンデミックにもかかわらず、カタールでは事態が順調に進んでいる。ここ数カ月、スタジアムに市民の姿が常にある。これはポジティブなことだ」
シャビ氏は新型コロナウイルスの影響が色濃いスポーツ界の中でも、カタールでの状況は安定していると証言する。そのうえで、無観客ではなくサポーターが入場できるW杯になることを見通した。実際にシャビ氏の言葉どおり、今月開催されたクラブW杯には観客の入場が許可されている。
それに加えてシャビ氏は、開催時期が冬であることは元選手の立場から非常に良いことだと話した。
「12月にプレーすることは、選手たちが最高の状態にある時期であることからも、素晴らしいことだ。歴史的にW杯を選手たちはシーズンが終わった後にプレーしてきた。その時、選手たちは精神的および肉体的に疲れきっているから」
通例となっている6月開幕の難点は、まさにシャビ氏の語るシーズンの疲れや負傷を引きずった状態で大会に入ることにある。一方で、冬開催は欧州など秋春制の国にとってシーズンの真ん中にあたる。日程調整の難しさはあるにしても、選手のコンディションだけを考えれば好材料なのは事実だろう。
中東での初開催となる大会は、世界的な名手たちが最高のコンディションでプレーすることで、サッカーファンに多くの楽しみを与えるものになるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)