「空手キッド」 マルセイユ10番、“カンフーキック”の退場劇に海外注目「不器用だった」
マルセイユMFパイェ、因縁のPSG戦で終了間際にレッドカード
日本代表DF酒井宏樹と同DF長友佑都が所属するマルセイユは現地時間7日、リーグ・アン第24節でパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦し、0-2で敗れた。ホームで因縁の相手に敗れたなか、試合終了間際には元フランス代表MFディミトリ・パイェが一発退場。海外メディアも「カンフーキック」と報じるなど、話題を呼んでいる。
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伝統の「ル・クラスィク」は、両名門のプライドがぶつかり合うフランス最大のダービーマッチだが、マルセイユは酒井と長友の日本人サイドバックコンビも先発。だが本拠地ヴェロドロームで、PSGの破壊力を見せつけられる。前半9分にカウンターを受けると、フランス代表FWキリアン・ムバッペに衝撃的なスピードで切り裂かれ先制ゴール。さらに同24分には、アルゼンチン代表FWマウロ・イカルディに決められ、0-2とリードを許した。
マルセイユは1点が遠く、敗色濃厚となった後半44分に問題のシーンが起こる。2点を追うなか、ロングボールを交えながら相手ゴールへと迫っていくマルセイユは、右サイドの高い位置でのルーズボールに背番号10のパイェがいち早く反応。左足を高く上げてボール奪取を狙うも、パイェが伸ばした左足はPSGのイタリア代表MFマルコ・ヴェラッティの腹部付近をヒットし、ピッチに倒れた。
このシーンに海外メディアも注目。英紙「ザ・サン」は「空手キッド」と見出しに打つと、公式ツイッターでは「ディミトリ・パイェは、カンフーキックでマルセイユにさらに悲惨な状況をもたらした」と綴った。もっともパイェ自身、キックを見舞った直後にヴェラッティの体を抱えるような素振りを見せており、フランスのスポーツ専門局「RMCスポーツ」は、「ディミトリ・パイェはすぐに相手に謝罪した。彼のジェスチャーが悪意よりも不器用だったことは間違いない」と伝えている。
昨年9月に行われた第3節の試合では、両チーム合計5人が退場処分を受けるなど大荒れの試合となった因縁の両者。今回の一戦ではパイェがレッドカードを受けたものの、不運な形でのキックシーンになってしまったようだ。