フル出場したユベントス戦のパフォーマンスを現地高評価　「冷静でパンクのないプレー」

　サンプドリアの日本代表DF吉田麻也は、現地時間30日に行われたセリエA第20節ユベントス戦（0-2）にフル出場した。チームは敗れたものの、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを封殺するタックルで決定機を阻止するなど、現地メディアではパフォーマンスへの賛辞が送られている。

　ホームに3位ユベントスを迎えたサンプドリアは、序盤から相手に押され前半20分にイタリア代表FWフェデリコ・キエーザに先制点を決められると、試合終了間際にも追加点を許し、3試合ぶりの黒星を喫した。試合には敗れたが、センターバック（CB）で出場した吉田の健闘は光り、前半終了間際にはロナウドに最終ラインを突破されるも、シュート体勢に入ったところに後方からタックルを仕掛け、クリーンにボールを奪う決死の守備を披露した。

　ロナウドの決定機を阻止したこのシーンを含め、安定感を示した吉田のプレーに対しイタリアサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は「6.5点」の高評価をつけ、「彼は完璧だった」と評価。また「トゥットメルカートウェブ・コム」も「ロナウドに2回も悲鳴を上げさせた」と、エース封じへの貢献度を称えた。さらに、サンプドリア専門のニュースサイト「サンプドリア・ニュース」でも賛辞は止まず、「サンプドリアのMVP：ロナウドにタックルを仕掛けた吉田は『ミスター・タイミング」」と見出しを打ち、前半終了間際に見せた決定機阻止の場面に言及している。

「吉田は躊躇せず、雨に濡れたフィールド上でのスライドに介入して、ちょうど良いタイミングでスピードを落とし、完璧なタイミングでボールをインターセプトした。今や簡単にネットを膨らませることができると思っていたロナウドの笑顔を消し去り、クリーンでまさに教科書通りの介入を見せた」

　90分を通じたパフォーマンスについても「空中戦でも対角線でも、気配りの利いた冷静でパンクのないプレーをしていた」と、同メディアから称えられた吉田。前節のパルマ戦（2-0）ではセリエA初ゴールをマークするなど上り調子なだけに、今後も活躍に期待が持てそうだ。