「雰囲気を変えられるのは…」 川崎監督が語る中村憲剛ラストゲームで“温存”の決断の真意

川崎フロンターレの鬼木監督【※画像はスクリーンショットです】
川崎フロンターレの鬼木監督【※画像はスクリーンショットです】

大島は涙ぐみながら新たな一歩を踏み出す決意「自分が引っ張っていく覚悟を持って戦いたい」

 試合後、場内を一周したタイミングで鬼木監督は中村にその意図を説明したという。

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「今まで、憲剛に『使わなかったからゴメンね』ということは一度も言ったことがないけど、今日に限っては引退する選手だったので、使えなくて申し訳ないと話した。憲剛はチームの勝利が優先という話もしてくれた。結果、(1-0で)そのまま勝てましたけど、そういう考えで決断したというのも本人に伝えた。『そういう感じかなと思いましたけど』と言っていました」

 試合後には多くの選手が中村の下に駆け寄った。なかでも中盤でコンビを組む時期もあったMF大島僚太は、試合後の記者会見では涙ぐむ場面も見せながら、その思いを語っている。

「いなくなることが信じられないと言えば、信じられない。それくらい一緒にプレーしてたくさんのことを教えてもらった。あれだけ愛されるサッカー選手はなかなかいないと思う。僕もその1人だと引退発表をされてから感じていた。今後も思い出せば悲しくなるかな。ただ、憲剛さんは次のステージに進むと胸を張っておっしゃっていたので、僕もチームも依存はできない。今後、負ければ『やっぱり憲剛さんが』と言われることもあると思う。そこはなにくそと思って自分が引っ張っていく覚悟を持って戦いたい」

 2003年に中央大から加入して川崎一筋のキャリアだった中村は、最後の試合こそピッチに立つ機会がなかったものの、間違いなく貴重な戦力としてこの決勝戦の勝利に貢献した。そして、このタイトルを置き土産に残していくチームは、新たなステージへと進むことになるはずだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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