ミランで活躍の名DFは鬼軍曹を擁護 名物会長による解任案は愚策と提言
リセット癖の古巣会長に苦言
現役時代にACミランなどで活躍した元イタリア代表DFアレッサンドロ・ネスタ氏が古巣に対してシニシャ・ミハイロビッチ監督の解任は愚策と提言している。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
ネスタ氏はアメリカの二部リーグ相当のマイアミFCの監督に就任。フォート・ローダーズデール・ストライカーズとの監督デビュー戦で1-1のドローに終わっている。古巣ミランで就任1年目の鬼軍曹と呼ばれるミハイロビッチ氏の解任危機について質問を受けると、心の提言に出た。
「以前にも話したが、監督は100パーセントの批判を受け入れなければいけないわけではない。コッパ・イタリア優勝でしか続投できないというのならダメな一年ということになる。だが、監督を解任してしまえば、またすべてをやり直さないといけない。他にも大きな問題が数々存在するのは明白なのに」
ネスタ氏はこう語った。ミランは現在6位でイタリア杯ではユベントスとの決勝に進んでいる。だが、UEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を確保できる5位インテルとの勝ち点差は6、今季の目標だった欧州CL出場圏3位ローマとの勝ち点差は14と開いてしまった。イタリア杯で優勝すればもちろんELに出場でき、ユーベが優勝してもリーグの6位までELの権利は降りる。しかし、7位サッスオーロとの勝ち点差がわずかに1という状況に、3年連続で欧州のカップ戦出場権を失いかねないという暗黒時代の真っ只中にミランは位置している。
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