俺が今、カタールにいる理由 小林祐希、未知なる中東での挑戦に見据える次の青写真

小林祐希の欧州5大リーグに対しての思いとは【写真:Ryota Hashimoto】
小林祐希の欧州5大リーグに対しての思いとは【写真:Ryota Hashimoto】

「欧州5大リーグにはチャンスがあるなら行ってみたい」

 だからこそ、小林はさらなる成長のため、譲れない部分を守りつつ、決して自分の可能性を狭めることはしない。

「スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、フランスの欧州5大リーグには、チャンスがあるなら行ってみたいです。今の年齢から行ける可能性は低いかもしれないですけど、何が起こるか分からないので、そこでプレーしても大丈夫なようにインテンシティーとか常に準備はしておきたい。もう少し海外でプレーしたいと考えていて、アメリカとか、メキシコのサッカーにも興味があります。国柄、生活、成長できるかと自分が感じるどうか。あと、プロサッカー選手である以上、お金も自分への評価なので、ちゃんと出してくれるクラブへ行くべきだと思っています」

 28歳となった今も、小林からは若き日と同様、あるいはそれ以上のギラギラ感がにじみ出ている。たとえ、未知なるチャレンジであっても、怯むことは決してない。「俺の場合、怖さよりも楽しみのほうが大きい。待てないから、先に行動に移しちゃうんですよ」。そう言って、心を躍らせるように笑うレフティーが、どんな“自分の決めた道”を進んでいくのか、楽しみは尽きない。

[PROFILE]
小林祐希(こばやし・ゆうき)

1992年4月24日生まれ。東京都出身。182センチ・72キロ。東京Vジュニアユース―東京Vユース―東京V―磐田―ヘーレンフェーン(オランダ)―ベベレン(ベルギー)―アル・ホール(カタール)。J1通算36試合・5得点、J2通算138試合・14得点。日本代表通算8試合1得点。観る者を惹きつけるテクニックと発想力を兼備するレフティー。常に成長を追い求める姿は、確固たる信念とハートの熱さを感じさせる。

※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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