ロナウド、マラドーナからもらった“形見”の逸話を明かす 「彼がキレたから受け取ることに…」
娘からのプレゼントを譲り受けたと明かす 「突然1つを外して、私にくれたんだ」
元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏は、現役時代に4度のFIFAワールドカップに出場し、サッカーを象徴する存在となった。11月25日に60歳で亡くなったマラドーナ氏を惜しみ、多くの関係者がコメントを出しているなか、元ブラジル代表FWロナウド氏も、“神の子”との印象深いエピソードを語っている。スペイン紙「マルカ」が報じている。
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マラドーナ氏が最後に出場した1994年アメリカ・ワールドカップ(W杯)で、優勝したブラジル代表の一員だったロナウド氏。その8年後の2002年日韓大会では8得点して、ブラジル代表を通算5度目のW杯優勝に導いた。南米の二大大国を世界一に導いたという共通点のある両雄は、非常に親しい関係だったと、ロナウド氏は語っている。
「とてつもないサッカー界のレジェンドが、私たちを置いて行ってしまった。喪失感は計り知れないよ。(マラドーナが亡くなった)その知らせには驚いたし、とても悲しくなった。サッカーでは、彼は多くの人々の人生を変えているし、不滅の財産を残してくれた。彼が僕に与えてくれたひらめきには、永遠に感謝をするよ」
サッカーのプレーで、マラドーナ氏から多くのヒントを得たというロナウド氏は、彼の形見を持っていることも明かした。
「以前、彼が私に会いにマドリードに来た時、試合を見てくれた。そのあとに食事に行ったんだ。ディエゴは2つの時計をつけていたのだけど、外出する時は必ずつけているというんだ。なぜ2つも付けているのかと聞いたら、彼は娘からの贈り物で外したことがないと説明していたよ。食事の最後に、彼は突然1つを外して、私にくれたんだ。受け取りたくなかったから断ろうとしたのだけれど、彼がキレたから、受け取ることにしたんだ。人生の宝物にするよ。あれは彼の寛大さと友情を示していたんだと思っているよ」
マラドーナ氏が愛娘からもらったという時計を引き継いだロナウド氏。現在はバジャドリードの会長を務める同氏は、親しかったレジェンドの死だけにそのショックは大きかったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)