男女格差是正を訴える女子アメリカ代表 大統領選に出馬中のヒラリー・クリントンも擁護

男子代表のレジェンドや大統領候補も支持

 連盟側は今回の訴訟に関して「遺憾です」と声明を発表しているが、男子代表のレジェンドも女子の主張を支持している。エバートンなどで活躍し、米代表157試合出場のランドン・ドノバン氏もこう援護射撃した。

「女子代表は間違いなく正当に扱われるべきだ。このような問題は労使協定で解決されるべきだ」

 アメリカの女子代表は母国で絶大な人気を誇る。カナダでのW杯優勝後には各地でパレードなど祝賀会も行われた。バラク・オバマ大統領も、電話でチームを祝福するなど、男子代表と比べものにならないほどの人気を誇っている。一方、男子の国際大会と、女子の大会では、放映権収入などの格差から、大会側から代表チームに支払われる賞金や出場料に差があるのも事実だ。

 大統領選に出馬中のヒラリー・クリントン氏も「フィールド上でも、法廷でもこのような女性たちと対決したくないものです。全ての女性は(男子と)平等に支払われるべきだ」と語っている。

 賃金格差是正に立ち上がった女王。アメリカのみならず、英国でも大々的に報じられ、大統領候補も声明を発表した。世界を揺るがすニュースとなっている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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