鎌田は「フランクフルトの未来」と称賛も…独紙が好不調の波を指摘 「腹立たしいが…」
地元紙がウニオン・ベルリン戦のキーマンに指名
フランクフルトは現地時間28日に敵地でウニオン・ベルリンと対戦するが、ドイツメディアでは日本代表MF鎌田大地がキーマンになるとの予想が出ている一方で、同選手には調子の波があるとの指摘も出ている。
対戦相手のウニオン・ベルリンでは、元ドイツ代表MFマックス・クルーゼが攻撃の牽引役を担っているが、フランクフルトの地元紙「フランクフルター・ルントシャウ」は、クルーゼと同じような役割をフランクフルトで担っている選手として鎌田を取り上げ、「昨シーズンの掘り出し物であり、フランクフルトの未来とも言える存在」と、その実力と重要性を高く評価している。
しかし、同紙は現在の鎌田のパフォーマンスについては、「残念だが、このテクニシャンはその予測困難なかぎ爪を今は使っていない。あまりにも多くの無駄な動き、ボールロストがある一方で、相手にとって危険な動きが少なすぎる」と、周囲の期待に見合ったものではないと指摘。さらに、「彼の調子が良い日には、我々はワンランク上の攻撃ができる。逆に彼が消えている時は、我々にとって多くのことが困難になる」というアディ・ヒュッター監督の鎌田に関するコメントを引用しながら、「腹立たしいことだが、フランクフルトの攻撃はこのアジア人選手の気まぐれに依存している」として、鎌田の好不調の波がフランクフルトの攻撃に大きな影響を与えていると分析している。
一方、同紙はこれまで攻撃面で鎌田1人に負担をかけ過ぎていたことも事実であるとしている。そのうえで、鎌田同様に攻撃のキープレーヤーであるセルビア代表MFフィリップ・コスティッチが怪我から戦列に戻ってきたことは、同選手と良いコンビネーションを見せていた鎌田の負担軽減にも繋がるだろうと予想している。
最近のリーグ戦5試合で勝ち星がないフランクフルトにとって、28日のウニオン・ベルリン戦はアウェーゲームとはいえ、勝ち点3が欲しい試合だけに、鎌田にも期待通りの活躍が求められているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)