J1月間ベスト“守備者”の昌子源、相手FWシャットアウトの“駆け引き”を明かす 「自分でも誘った」

ガンバ大阪でプレーするDF昌子源【写真:Getty Images】
ガンバ大阪でプレーするDF昌子源【写真:Getty Images】

栗原勇蔵氏が選出する10月の「ベストディフェンシブプレーヤー」はG大阪DF昌子源

 Jリーグを全試合配信している「DAZN」のパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」の企画で、元日本代表DF栗原勇蔵氏が「月間ベストディフェンシブプレーヤー」を選出した。10月は今季からガンバ大阪に加入し、同月のJ1リーグで6勝1分の快進撃に貢献したDF昌子源がピックアップされた。栗原氏が注目した同14日のJ1リーグ第22節横浜F・マリノス戦(1-1)での守備について、昌子自身に話を訊いた。

 栗原氏が「月間ベストディフェンシブプレーヤー」選出にあたって、絶賛したのが横浜FM戦の後半39分。G大阪は右サイドの深い位置に浮き球のスルーパスを放り込まれると、相手FWエリキがトップスピードでボールを追走。そこで、昌子が同レベルの速度で競り合い、腕を使って優位な立ち位置を掴むと、そのまま体を入れてエリキを突き飛ばし、ゴールキックとした。このシーンについて昌子は、「縦にいくように自分でも誘った」と明かしている。

「(エリキが)裏に出て五分五分になった時、エリキ選手はスピードがあるので、僕より先に彼が触るだろうなと思っていた。その時、スピードに乗って縦に行くと思ったので、そうなるように自分でも誘った。縦にいった時点で(自分が)体を入れられると思って、そうなるとセンターバックのほうが強いし、自分の狙い通りやったかな、と。本当は、スライディングしたり、先にボールに触ってスローインにすることもできたんだけど、相手のボールになるリスクもあって、僕の優先順位では自分たちのボールにするかという考えだった。いい判断やったな、と思います」

 それでも、この時の守備を「80点」と自己評価する。実は、直前に地面を蹴ってしまい、右足首を負傷していた。その状況からゴールキックにする選択肢に切り替えたが、本当は「ゴールキックじゃなくて裏に出た時点でもっと詰めてマイボールにできていたんじゃないかな」と、勝利を掴みに行くため、1-1の状況で攻撃に展開するまで“ロス”があったことを反省した。

 さらに、栗原氏が称賛したのは後半アディショナルタイムにも、ペナルティーエリア手前でパスを受けたエリキに対して、対峙した昌子が難なくボールを奪い去ったシーン。この瞬間も誘い出すことに成功したという。

「このシーンは絶対エリキ選手が出てくると思っていて、普通は出てくると思ったらボールが出る前からエリキ選手のところにいくんですけど、そうすると逆に出てこないこともある。だから、わざとボールが出るまで詰めなくて、エリキ選手は縦にタッチすると予測していたので、パスを出させて、彼にフリーだという感覚を持たせた。前に出た瞬間に体をすーっと寄せて。ほぼほぼ完璧、狙い通りやったかな」

 瞬時の判断で相手より優位に立ち、体を張って強さを見せた昌子の守備。G大阪は10月の7試合で複数失点なしの4失点と安定。昌子を中心とした最終ラインの“駆け引き”が根付いたことで、生まれた快進撃だったのだろう。

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