森保ジャパンに厳しい現実… 世界11位の強豪メキシコに0-2敗戦、後半5分間で痛恨の連続失点

【写真:AP】
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前半は攻勢を仕掛けるも得点奪えず後半2失点、欧州遠征4試合で初黒星

 日本代表は現地時間17日に、オーストリアのグラーツでFIFAランキング11位の強豪メキシコ代表との国際親善試合に臨み、後半に失点を重ねて0-2で敗れた

 日本は10月のオランダ遠征に続き、新型コロナウイルスの影響により欧州でプレーする選手のみを招集してオーストリア遠征を実施。13日に国際親善試合パナマ戦に1-0で勝利し中3日で迎えたゲームに、システムを3-4-2-1から4-2-3-1に変更、スタメンも9人を入れ替えてのキックオフになった。

 立ち上がりこそメキシコのプレスにミスを誘発されたが、少しずつ落ち着きを取り戻した日本は、前半12分にはMF原口元気がカットインから強烈なミドルを放つ。同15分には原口のラストパスからFW鈴木武蔵が1対1の決定機を迎えるも、いずれもGKギジェルモ・オチョアに阻まれ、さらにこぼれ球を拾ったMF伊東純也のシュートもセーブされた。

 その後も全体的に日本がボールを保持して敵陣に攻め込む回数の多い展開になり、サイドを切り崩すシーンもあったが、ラストパスがなかなか中央と合わず。メキシコに大きなチャンスをほぼ作らせない試合運びとなったものの、スコアは0-0のまま前半を終えた。

 後半、一進一退の立ち上がりを見せたなかで森保一監督は同12分、MF柴崎岳に代えてMF橋本拳人、鈴木に代えてMF南野拓実を投入して変化をつけにかかった。この時間帯から霧が濃くなり始め、両チームは視界の悪いピッチでの戦いを余儀なくされた。日本は交代の後からメキシコにかなりボールを保持されるようになり、最終ラインを中心にブロックを作って我慢する時間帯に。低い位置でようやく奪ったボールもなかなか前線へつなげず、押し込まれる展開になった。

 そうしたなかで同18分、左サイドのペナルティーエリア角付近でボールを受けたメキシコのエースFWラウール・ヒメネスが鮮やかなターンで侵入し、右足アウトサイドでGKシュミット・ダニエルのタイミングを外すシュートを決めて先制。イングランド・プレミアリーグで昨季38試合17ゴール、今季ここまで8試合4ゴールの決定力を見せつけられた。

 メキシコの先制点の後にはオレンジ色のボールを使用する環境となった。そして同23分、日本はシンプルな縦パスの連続からイタリア・セリエAの強豪ナポリでプレーするFWイルビング・ロサーノに背後を取られるとドリブルで持ち込まれ、そのままGKとの1対1を決められて0-2とビハインドが広がった。それを受けて同27分、森保監督は原口に代えてMF久保建英をピッチに送り込んだ。

 2点を追う日本はさらにFW浅野拓磨も前線に送り込んだが、猛攻を仕掛けるというほどに機能性を高めることはできず。このままメキシコに0-2で敗れて、10月のオランダ遠征からのトータル4試合で初黒星に。ここまでの3試合で無失点を続けていたが2失点を喫し、さらに流れの中からゴールを奪えないまま欧州遠征4試合を終えた。ワールドカップ決勝トーナメントの常連国に対して厳しい現実を見せられる結果になった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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