「なんて爆弾だ!」 GK“無力化”の衝撃…チリの英雄MF、“25m超ゴラッソ”を海外絶賛

ビダル(左)がW杯予選で“ゴラッソ”【写真:Getty Images】
ビダル(左)がW杯予選で“ゴラッソ”【写真:Getty Images】

チリの“英雄”ビダル、ペルー戦で2ゴールを決めて南米予選初勝利に貢献

 カタール・ワールドカップ(W杯)南米予選の第3節が現地時間13日に行われ、チリ代表はホームにペルー代表を迎え2-0で勝利した。この試合で勝利の立役者となったのが、主将MFアルトゥーロ・ビダル(インテル)だが、特に前半20分に決めた25メートル超えのロングシュートが、「なんて爆弾だ!」など海外で簡単の声が上がっている。

 2018年ロシアW杯で予選敗退を喫し、2大会ぶりの本戦出場を目指すチリは、10月の南米予選ウルグアイ戦(1-2)、コロンビア戦(2-2)と開幕2戦未勝利でスタート。初白星が求められた今回のペルー戦で、頼れる33歳の“英雄”が輝きを放った。攻守の要として中盤で奮闘するだけでなく、前半20分、35分と2ゴールを奪い勝利に貢献。海外メディアで特に話題を呼んでいるのが、見事なロングシュートでネットを揺らした1点目のシーンだ。

 チリのFWジーン・メネセス(クラブ・レオン)が、敵陣左サイドのタッチライン際でドリブルを仕掛けてカットイン。右斜め後方でフリーになったビダルにパスを送った。経験豊富な世界屈指の“ダイナモ”は、右足インサイドで絶妙なトラップを見せると、間髪入れずに右足を振り抜く。ゴールまで25メートル以上はある位置から放たれた強烈なシュートは、相手守備網の頭上を越えてゴール右上隅のポストをかすめてネットに吸い込まれた。スピード、コースともまさに完璧。ペルー代表GKペドロ・ガレセ(オーランド・シティ)は一歩も動くことができず、ボールの行方をただ見送ることしかできず、失点後は呆然と立ち尽くした。

 この衝撃の一撃に海外メディアも反応している。米スポーツ専門局「ESPN」アルゼンチン版は「なんて爆弾だ、ビダル!」と称賛。アメリカのスペイン語スポーツチャンネル「TUDN」公式インスタグラムも「あなたはクレイジーだ」と感嘆の声を上げると、「彼は正確に左上隅に決めた。ペドロ・ガレセは動くことさえできなかった」と綴っている。

 衝撃のパフォーマンスで母国を今予選初勝利に導いたビダル。33歳となった今も、その存在感は絶大のようだ。

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