名将リッピ、自身の“優勝チーム”回顧 2006年W杯は「自分たちの番だという自信があった」

ユベントスで振り返ったのは2003年のCL準優勝チーム

 また、ユベントスについては1996年にトヨタカップを制したチームではなく、2003年にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝でPK戦の末にACミランに敗れたチームが振り返られた。この時のチームの中心の1人は当時のチェコ代表MFパベル・ネドベドだったが、決勝戦は累積警告による出場停止だった。

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「この時にチームでは、後ろに下がるようなことがあれば常に怒り、前へ前へとプレッシャーをかけることを求めた。(元イタリア代表FWアレッサンドロ・)デル・ピエロも守備をして、全員が走る。美しいユベントスだった。そして、再びヨーロッパの頂点に立つために勝ち進んで決勝までたどり着いた。デポルティボ、バルセロナ、レアル・マドリードとスペイン勢を全部倒してね。もし、ネドベドと一緒に決勝を戦えていたら、間違いなく負けなかったよ」

 ネドベドはこのシーズン、ユベントスがCL優勝を逃したことで「幻のバロンドール」とも呼ばれた。それだけ、リッピ氏にとってもクラブチームを率いた中で理想に近いチームがこのシーズンのユベントスだったようだ。

 すでに監督業からの引退も宣言しているリッピ氏だが、イタリア人指揮官として燦然と輝く実績の背景にあるものは、名伯楽と呼ばれるにふさわしいチーム構築や人心掌握術があると言えるだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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