植田直通、故郷に贈る劇的弾 高校時代「マシン」で鍛えたヘディングでA代表初ゴール「背負って戦っている」

吉田&冨安の鉄板コンビの存在で発奮 「割って入らないといけない」

「コロナでこうやって日本や世界の方々が苦しんでいるなか、地元の熊本でも大雨で苦しい思いされているのは知っているし、その前には大きい地震もあって、家族も知り合いも経験した。日本もそうですけど熊本を背負って戦っていると思っている。自分のプレーで熊本へ勇気や希望をこれからも与えていけるようにしていきたい」

 オランダ遠征、アフリカ勢との2連戦。9日のカメルーン戦(0-0)では、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF冨安健洋(ボローニャ)のセンターコンビに、後半からはDF酒井宏樹(マルセイユ)を加えて3バックにも挑戦した。25歳の植田にとって後輩の21歳冨安が著しい成長を見せており、吉田と“鉄板コンビ”として最終ラインに定着。その姿を見て、さらに逆襲を誓った今回の合宿だった。反骨心がこの1点につながった。

「(吉田と冨安の2人は)一緒にやっていても試合を見てもいいプレーが多いし、安定している。ミスも少ないし、タテパスの技術も自分自身もレベルをあげていかないといけないと思っているところなので勉強になる。でも、自分が割って入らないといけないと分かっている。そのためには一つ結果を残さないといけない。得られたものは多くある」

 故郷のため、日本のため、森保ジャパンのため、そして自分のため――。貴重な一発に多くの意味が詰まっている。勝利に導いただけでなく、何にも代えがたい価値のある1ゴールとなった。

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(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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