「ここで何か示せれば…」 “新10番”南野拓実、エースの重みを背負い向き合う“課題”とは?

10番を背負い、カメルーン戦にスタメン出場したMF南野拓実【写真:ⓒJFA】
10番を背負い、カメルーン戦にスタメン出場したMF南野拓実【写真:ⓒJFA】

トップ下で先発した南野拓実は71分間プレー 決定機決められず「無得点だったので残念」

 日本代表の“新10番”MF南野拓実(リバプール)は、9日の国際親善試合カメルーン戦(0-0)でトップ下として先発出場を果たすも、決定機で決め切れなかった。歴代2位タイとなる国際Aマッチ5試合連続ゴール中だったが、木村和司氏が持つ最長記録に並ぶことはできず。後半に入ってからは左シャドーを務めたものの、無得点に終わり課題を明らかにした。

 リバプールに移籍後初めての日本代表戦。定位置である4-2-3-1のトップ下に入り、森保ジャパンの中軸MF堂安律(ビーレフェルト)、左に入ったMF原口元気(ハノーファー)らとともに攻撃を担った。前線からプレスをかけ、前半19分に左足シュートを放つもGK正面、同20分にも今度は右足でシュートを放ったが、枠をとらえられず。同38分には左サイドからFW大迫勇也(ブレーメン)へスルーパスを通してチャンスメークしたが、これも得点にはつながらなかった。

「トップ下に入ったので、相手の間に入って強引にターンでもして活性化することは意識していた。前半はビルドアップから綺麗な形でゴールに向かうというより、途中で奪って強引な形でも向かっていくプレーが必要だと思った。そういうことを意識してプレーしていた」

 前半は、相手の中盤3枚に対して守備がかみ合わず、追われる時間帯が続いた。南野自身は普段プレミアリーグで鍛えられているように、“個で打開”する展開も作ったが、新10番としてこじ開けることができなかった。

「今日みたいにチームとして形ある攻撃をすることは少ないなかで、絶対に個の力で打開してゴールに向かっていくプレーは必要だった。普段チームでそういう部分で点を取る選手と練習しているので、自分も必要だと思っているし伸ばしていかないといけない部分。ここで何か示せれば良かった。今日は無得点だったので残念。次に向けて幸いにも試合があるので、しっかり詰めていきたい」

 出場5試合連続ゴール中で臨んだ一戦。決めれば歴代最長となる木村和司氏の6戦連発に並んでいた。だが、南野にとっては「記録あったんですか?」と返すほどこだわってはいない。今立っているピッチで結果を出すことの大切さは、リバプールへ移籍してより実感している。

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