解任も囁かれるミラン監督 留任支持が殺到もワンマン会長は「今季の結果次第」と改めて発言

現場介入の”無視”に納得いかず?

 結果的に、ミハイロビッチ監督は献身性に欠ける“悪童”を信用していない。13日のキエーボ戦でも、ウオーミングアップ中に負傷者が出て急遽スタメン出場したのは同じFWのジェレミー・メネズで、彼と交代したのもバロテッリではなくFWルイス・アドリアーノだった。

 本田もかつて、ミランについて「イタリアでも最も政治的」と分析したことがある。イタリア元首相のワンマンオーナーが、システムや選手選考に口を挟む現場介入がお家芸のクラブは、一筋縄にはいかない。開幕前にはトップ下を置くシステムを新任のミハイロビッチ監督に厳命し、本田をトップ下とする4-3-1-2システムでスタートしたが、今の状況を見れば、これもまたシーズン序盤の低空飛行の引き金になった感もある。

 果たして、シーズン終盤に向けてこの自己顕示欲の強い名物会長と”鬼軍曹”の関係がどうなるか。そのカギは、本田などミハイロビッチ監督の下でレギュラーを確保している選手たちの活躍次第になると言えるのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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