乾貴士は「最も危険な選手だった」 圧巻トラップ披露のビジャレアル戦を海外記者が評価

エイバルMF乾貴士【写真:Getty Images】
エイバルMF乾貴士【写真:Getty Images】

ジャーナリストのアンヘル・ロマン氏はシステム変更でエイバルが機能したと分析

 スペイン1部エイバルに所属するMF乾貴士は、現地時間19日に行われたリーガ・エスパニョーラ第2節ビジャレアル戦(1-2)でフル出場。先制点の起点になったほか、鮮やかなスーパートラップが注目を集めた。海外ジャーナリストも、「相手にとって最も危険な選手だった」と評価している。

 開幕節セルタ戦(0-0)で4-4-2を採用したエイバルのホセ・ルイス・メンディリバル監督は、ビジャレアル戦では4-3-3にシステム変更。前線は中央にFWキケ、右にMFペドロ・レオン、左に2戦連続スタメンの乾が並んだ。

 乾は得意のドリブルで何度もチャンスを作り、チームの攻撃にアクセントを加えた。特に、注目を集めたのは前半21分のワンプレーだ。ビジャレアルの左CKのクロスを直接キャッチしたエイバルGKマルコ・ドミトロビッチが、すぐに左サイドの最前線に走り出した乾にパントキックでパスを供給する。50メートル以上を飛んだこのボールを、乾は縦に走りながら右足アウトサイドで巧みにトラップ。2タッチ目で縦に持ち出すと、相手DFアルフォンソ・ペドラサを振り切ってカットインしたが、シュートはビジャレアルGKセルヒオ・アセンホに阻まれた。

 0-0で迎えた後半5分には、センターライン付近でこぼれ球を拾いMFエドゥ・エスポジトにつなぐと、最後はFWキケ・ガルシアが相手GKをかわしてシュートを流し込み、乾のパスを起点に先制点が生まれている。その後2点を奪われ、チームは1-2で敗れたが、乾自身のパフォーマンスは決して悪くなかった。

 スペインのテレビチャンネル「Movistar LaLiga」のナレーター担当や、衛星放送「ビーイン・スポーツ」などに寄稿を行うジャーナリストのミゲル・アンヘル・ロマン氏は、自身のツイッターでエイバルについてこのように分析している。

「エイバルは開幕戦より目に見えて良くなった。布陣変更はメンディリバル(監督)のチームにとって良い方向へ向かい、乾は相手にとって最も危険な選手だった。(チームとして)相手ゴールにたどり着く機会は少ないが常に危険度があり、意味のあるプレーだった」

 アンヘル・ロマン氏は、ビジャレアル戦においては乾が“最も危険な選手”だったと評価している。もっとも、絶好の決定機を逃したのも事実であり、今季リーグ戦初勝利を手にするためには、乾をはじめとした選手個々がフィニッシュの精度を上げることが必要になりそうだ。

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