宮市亮の「代役を見つけるのは困難」 戦線離脱に幹部嘆き「彼のスピードとドリブルは…」
昨季終盤の負傷により離脱中 「誰かを彼の代役として使うことはできない」と指揮官
ブンデスリーガ2部ザンクト・パウリのFW宮市亮は、負傷による離脱期間が続いている。現地時間21日に開幕戦を控えるなか、クラブ幹部は宮市の不在による影響を嘆いているという。ドイツ現地紙「ハンブルガー・モルゲンポスト」が報じている。
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宮市は中京大中京高在学中の2010年12月にイングランドの名門アーセナルと契約。フェイエノールトへの期限付き移籍では鮮烈なインパクトを残したが、期限付き移籍を繰り返すなかで両膝の前十字靭帯を断裂するなど大怪我に苦しんできた。ザンクト・パウリ在籍5シーズン目となった昨季は、リーグ戦29試合1得点と復活を印象付けたが、終盤戦で負傷。現在も戦列復帰に向けた取り組みの途上にある。
21日にはボーフムとの開幕戦を控えるが、「ハンブルガー・モルゲンポスト」紙によると宮市は今もコンタクトを伴うボールトレーニングができない状況とのこと。同紙はティモ・シュルツ監督の「誰かを彼の代役として使うことはできない」というコメントを紹介したうえで、スポーツディレクターを務めるアンドレアス・ボルネマン氏の宮市への高評価、そして“嘆き”を次のように伝えている。
「彼のスピードとドリブルは、我々にパワーを与えてくれる要素であり、常に相手を休ませない強みとなっている。リョウがいることによって、我々はCKやFKを獲得することができるんだ。リョウと同等の仕事ができる代役を見つけるというのは、困難なことになる」
その実力に確固たる信頼を寄せられているからこそ、「ハンブルガー・モルゲンポスト」紙も「数合わせの補強には意味がない」とも指摘している。ザンクト・パウリにとって、宮市の早期復帰の可否はチームの浮沈に大きく関わる要素となっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)