サラゴサ香川の去就は不透明… 今夏放出の可能性を現地紙指摘「離れる予感が高まっている」
現地時間8日にチームへ合流も、高額年俸と外国人選手枠がネックに
スペイン2部サラゴサに所属する日本代表MF香川真司は、現地時間8日に1週間前から始動していたチームに合流し、個人トレーニングで汗を流した。クラブの公式ツイッターではランニングする香川の姿がアップされているが、去就はいまも不透明のようだ。スペイン紙「Heraldo」が報じている。
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サラゴサでの1年目となった昨シーズン、香川は公式戦36試合に出場し、4得点を記録した。チームは2部リーグの3位となり昇格プレーオフに進出したものの、準決勝で敗退して1部復帰を逃していた。2013-14シーズン以降、2部リーグに所属し続けているクラブは、今夏の移籍市場で7選手を補強して1部復帰を目指す陣容を整えつつある。
そんなチームに合流した香川だが、「Heraldo」は、「2020年のコロナ禍によるパンデミックのなか、今から移籍市場が閉まる10月5日の間に、香川がクラブから離れる予感が高まっている」と報道。その理由として挙げられているのは、クラブのなかでは突出しているとされる香川の年俸と、2部リーグには2枠しかないEU圏外の外国人選手枠だ。
現在、香川の年俸は40万ユーロ(約5000万円)だが、新型コロナウイルスの影響を受けたクラブは財政面で昨季から2億5000万円もの予算が削られたとされており、香川の年俸を支払うことが難しいという。香川側も年俸ダウンに応じる姿勢を示しているとされるため、こちらの問題は解決が可能かもしれない。だが、外国人選手枠の問題は、避けて通れない問題となる。
サラゴサはここ2シーズン、2部リーグBのイビサに期限付き移籍させていたブラジル人FWライー・ナシメント・オリヴェイラを登録する可能性もあるという。その場合、ナイジェリア人MFジェームズ・イグベケメも保有するクラブは、香川の放出に動く可能性が高いようだ。
カタールやサウジアラビアからのオファーが届いているとも報じられている香川。現役時代にアトレティコ・マドリードやバレンシアで活躍したルベン・バラハ新監督の下で信頼を勝ち取り、念願だったスペインでの挑戦を続けることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)