澤さんが一つの節目を迎える後輩たちにエール 「未来のなでしこに向けて勝利を」

退任濃厚となった佐々木監督の、花道を飾ることを願う

 一つの節目を迎えるなでしこジャパンに対して、澤穂希さんが励ましの言葉をかけた。リオデジャネイロ五輪最終予選、最終戦となる北朝鮮戦のテレビ中継に出演して「未来のなでしこに向けて、勝利で終わってほしいと思います」とエールを送った。

 7日の中国対韓国戦の結果を受けて、4大会連続の五輪出場切符を逃したなでしこジャパンだが、消化試合となったベトナム戦では気持ちを切り替えて6-1の大勝を挙げた。MF岩渕真奈やMF中島依美、FW横山久美ら今後の日本女子サッカー界を背負って立つ次世代が得点をマークした。再出発となる勝利を飾った試合後、澤さんは「みなさんに勇気や元気を与えると思うので、ぜひみんなに最後まで頑張ってほしいなと思います」と話すなど、大会ラストまでファイトする姿勢を求めた。

 この日のキンチョウスタジアムは冷たい雨が降りしきり、あいにくのピッチコンディションとなっている。なでしこの真骨頂である連動性あふれるパスワークを繰り出すのは難しい状況だが、澤さんは女子サッカーの未来に向けて、このように語っている。

「このチームとしてはきっと最後になると思うので、未来のなでしこに向けて、勝利で終わってほしいと思います」

 今大会での退任が決定的となった佐々木則夫監督の花道を――。雨中の一戦でも、なでしこは力強く咲き誇ることができるか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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