フットサル日本代表が千葉合宿を開始 ブルーノ監督、“サバイバル激化”の状況に言及

選手に指示を出すブルーノ・ガルシア監督【写真:河合拓/Futsal X】
選手に指示を出すブルーノ・ガルシア監督【写真:河合拓/Futsal X】

リーグ戦の開幕が近づき、各クラブ最大招集2名の制限付きの合宿

 フットサル日本代表は25日から28日まで、千葉県内でトレーニングキャンプを行う。最初のトレーニングを前に、ブルーノ・ガルシア監督がオンライン取材に応じ、今回の合宿の狙いなどを語った。

 先週に続き、2週連続でトレーニングキャンプを行うことになったフットサル日本代表だが、今回の合宿はFリーグの2020-21シーズン開幕を2週間後に控えていることもあり、各クラブから招集できる選手は最大2名という制限付きとなった。

 これまでにブルーノ監督は、代表候補の大枠として35名のラージリストがあることを明かしていた。新型コロナウイルスの感染拡大による中断期間が明けてから、今回までの3度の合宿で、ブルーノ監督は計33名の選手を招集したが、今回、初招集となったボルクバレット北九州のFP米村尚也は、そのラージリストの外から選出されたようだ。

 米村の招集について、「今回の招集は、各クラブ最大2名という条件の下です。10クラブから招集しないと19名になりません。それが理由の一つです」と、背景を説明した。だが、その一方で、能力的にも評価している面があるという。

「彼の所属するボルクバレット北九州は、取り組みがしっかりしています。昨年から追ってきていますが、そのなかで(米村は)高いパフォーマンスを見せています。アラ―フィクソの選手ですが、守備面でも賢く、戦術的にも守り、攻撃にも関与する能力を持っています」

 また、彼がかつて所属していたシュライカー大阪時代に、現フットサル日本代表コーチの木暮賢一郎コーチの指導を受けており、コーチングスタッフが選手のポテンシャルを把握していたことも、今回の招集の背景にあったと話している。

 制限付きという条件のなかで、初招集となった米村だが、これで得たチャンスを生かさない手はない。現在のフットサル日本代表の14枠を巡る争いについて、ブルーノ監督は「健全な形でポジション争いを行えている」と話しており、競争が激化していることを認めた。

 今回、代表初招集となった米村が、このチャンスを生かすことができれば、今後のキャリアも大きく変わってくるはず。北九州の中村恭輔GMも、「体が強く、ハードワークができ、戦術理解度が高い。両足も使える」と称賛する26歳のアピールに期待が高まる。

Futsal X

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