バルサを「容赦ないほど支配した」 ミュラーが伝説の圧勝劇“ミネイロンの惨劇”と比較

バイエルンの元ドイツ代表FWトーマス・ミュラー【写真:AP】
バイエルンの元ドイツ代表FWトーマス・ミュラー【写真:AP】

2014年W杯の“伝説の一戦”にも出場したミュラーが2試合を比較

 バイエルン・ミュンヘンの元ドイツ代表FWトーマス・ミュラーは、現地時間14日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝バルセロナ戦にスタメン出場し、2得点を決めるなど8-2の勝利に大きく貢献した。殊勲の30歳はこの大勝について、2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)で開催国ブラジルを7-1で粉砕し、後に“ミネイロンの惨劇”と呼ばれるようになった一戦と比較した。

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 ミュラーは試合開始早々の4分にポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキとのワンツーパス交換から左足のシュートで先制ゴールをマーク。3-1で迎えた同31分には右サイドからの折り返しにニアサイドで合わせ、この試合2点目も挙げた。

 ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョが決めたチーム7点目のゴールもアシストしたミュラーは、8-2の勝利のなかで試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出されるほどの輝きを放った。

 ミュラーの活躍とビッグマッチでの予想外のハイスコアゲームといえば、2014年ブラジルW杯準決勝のブラジル対ドイツの一戦を思い出すサッカーファンも多いだろう。

 ドイツが開催国ブラジルを相手に7-1と勝利したこの試合でも、先制点を決めたのはミュラーだった。バルセロナ相手の8-2という圧勝は、“ミネイロンの惨劇”と称されるブラジル戦を思い起こさせる結果となり、そのどちらの試合にも出場していたミュラーの存在に、自ずと注目が集まっている。

 試合後のインタビューで、ミュラーはこの2試合を比較したコメントを残している。ドイツ公共放送「ドイチェ・ヴェレ」が、次のように伝えている。

「ブラジルでは、今日僕らがやったように試合をコントロールすることはできなかった。今日は自分たちのスタイルで、対戦相手を支配したかった。そして、容赦ないほどに支配することができた。ハーフタイムまでに4-1とリードを奪う素晴らしい内容だったけど、僕らのベストはまだこんなものじゃないよ」

 ミュラーは今回のバルセロナの結果に、W杯ブラジル戦以上の手応えを感じていたようだ。チームはさらなるポテンシャルを秘めていると、自信ものぞかせている。

 スペインの雄バルセロナを撃破したバイエルン。今季ブンデスリーガ8連覇を成し遂げ、DFBポカールも制して国内二冠を達成しているドイツの絶対王者は、2012-13シーズン以来7年ぶりのビッグイヤー獲得に向けて一歩前進した。ここ一番での勝負強さを発揮したミュラーの、さらなる活躍にも期待がかかる。

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