香川真司が昇格POで躍動、現地メディア称賛 「純粋な献身」「サラゴサで最高の1人」
エルチェとのプレーオフ準決勝に先発、華麗スルーパスなどでチャンスを演出
スペイン2部サラゴサのMF香川真司は現地時間13日、昇格プレーオフ準決勝エルチェとの第1戦に先発し、後半41分までプレーした。前半に相手に退場者が出て数的優位となりながら0-0と勝ち切れない試合になったが、香川はそのなかで再三にわたってチャンスを演出。スペインメディア「エル・デスマルケ」は、その活躍を「サラゴサで最高の選手の1人だった」と称えている。
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レギュラーシーズンを3位で終えたサラゴサは、残り一つの昇格枠をかけて、6位エルチェと敵地エスタディオ・マヌエル・マルティネス・バレロでの第1戦に臨んだ。新型コロナウイルスによる開催延期の影響を受け、今季19得点を記録したエースのコロンビア人FWルイス・スアレスが、保有元ワトフォードから期限付き移籍の延長を認められずに退団。得点源を欠くなかでのプレーオフ初戦となった。
こうした状況のなか、香川は敵地のピッチで輝きを放つ。前半30分、エルチェFWジョナタスが一発退場となり数的優位になると、中盤にスペースが生まれたことで香川が躍動する。同35分には左サイドでパスを受けた香川がドリブルを仕掛け、ゴールまで約20メートルの距離から強烈なミドルシュート。さらに前半終了間際には中盤でパスを受けた香川が、華麗なアウトサイドスルーパスを前線に送り、MFブルギが左サイドを抜け出して決定機を迎えるが、シュートは相手GKのセーブに阻まれた。
後半もサラゴサが主導権を握るなか、香川は同34分にペナルティーエリア内に侵入してパスを受けると鋭く反転。香川らしい動きによって相手に倒されたように見えたが、レフェリーの笛は吹かれなかった。
相手の脅威になり続けていた香川のプレーについて、「エル・デスマルケ」は「香川、純粋な献身:マルティネス・バレロでの日本人の最高の瞬間」と見出しを打ち、「香川はマルティネス・バレロでのエルチェ戦で、レアル・サラゴサの最高の選手の1人だった。日本人は86分間にわたって積極的だった。彼は攻撃で危険を作り出し、必要に応じてゲームを落ち着かせた」と伝えている。
チームを勝利に導けなかったものの、攻撃陣の柱として存在感を見せた香川。16日にサラゴサの本拠地で行われる第2戦で得点に絡み、チームをプレーオフ決勝に導けるか、注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)