3分で天国から転落した“マナドーナ” 先制ゴールも痛恨ドローに笑顔なく

後半39分に先制弾も、まさかの展開

 弾けるような笑顔は3分しか続かなかった。

「勝たなきゃいけない状況だったので、悔しいです」

 なでしこジャパンFW岩渕真奈(バイエルン・ミュンヘン)は1-1のドローに終わったリオ五輪アジア最終予選、韓国戦後に声を振り絞った。後半14分に途中出場となったスーパーサブは大仕事を果たした。同39分、右サイドからMF川澄奈穂美(INAC)のクロスにヘディングで合わせた。

「点を取らなきゃいけない状況だったので、とにかくゴールをイメージして入りました」

 2008年のU-17女子ワールドカップで大会最優秀選手賞を受賞し、その鋭いドリブルと鮮やかなボールタッチで、アルゼンチンの伝説的名手ディエゴ・マラドーナにちなみ「マナドーナ」の愛称が世界に響いた。それから着実に成長を遂げ、昨年6月のカナダ女子ワールドカップ後の右膝の外側側副靱帯(じんたい)断裂という大怪我を乗り越えた才女が大きな笑顔を浮かべた。

 

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