英雄デル・ピエロ、古巣ユベントスのCL16強敗退に嘆き 「欧州に出ると問題を抱える」
リヨンと2戦合計2-2、アウェーゴール差で敗れる
イタリア王者ユベントスは、現地時間7日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16第2戦で、リヨンに2-1で勝利し2戦合計を2-2としたものの、アウェーゴールの差で敗退した。長年にわたって「10番」を背負ったバンディエラは、欧州に出ると問題を抱えるチームを惜しんでいる。
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ユベントスは前半の立ち上がりに不用意なPKを相手に与えて先制点を許したことで、新型コロナウイルスの影響で中断する前の敵地での第1戦に0-1で敗れたのと合わせて2点のビハインドに。さらにアウェーゴールを喫したことで、2点差での勝利が必要になった。
そこからユベントスは前半のうちにFWクリスティアーノ・ロナウドのPKで追いつき、後半にはロナウドが左足の弾丸ミドルを決めて、あと1点という状況まで作った。しかし、どこか噛み合わないゲームの続いたユベントスは、このまま次の1点が奪えずに敗退となった。
衛星放送「スカイ・スポーツ」のコメンテーターを務める、元イタリア代表で長年ユベントスのエースとして活躍したアレッサンドロ・デル・ピエロ氏は、欧州のカップ戦に出ると力を出せないチームを嘆いている。
「この対戦を通じて、ユベントスがリヨンに対してプランの部分やフィジカル、プレーの部分で上回るシーンを見ることができなかった。今夜の試合に関して言えば、ゴール以外の部分も含めてロナウドには敬意を払うべきで、誇らしいプレーだった。だが、ユベントスは欧州に出て相手チームと対峙すると問題を抱えてしまうことを、このゲームでも示してしまった。とても残念なことだ」
今季からマウリツィオ・サッリ監督が率いるチームは、リーグ戦で前人未到の9連覇を達成したものの、特に終盤戦の不安定さは批判の対象だった。そして、このCL敗退によりサッリ監督の去就も不透明になっている。
デル・ピエロ氏が話したように、1点を追うはずのユベントスは残り10分を切ってから雑なパスで相手にボールを渡すなど、勝負強さを武器にしてきたクラブらしくない部分が目立った。1995-96シーズン以来の欧州王者を狙い続けているユベントスだが、その大目標を達成した経験を持つファンタジスタの目には、今のチームは不十分に映っているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)