本田ライバル復活と予期せぬ事故… ミラン監督が示唆する4-2-3-1導入へ加速か

ニアング離脱で攻撃陣に生じる変化

 昨年10月4日のナポリ戦で0-4と完敗した後、ミハイロビッチ監督は開幕時から導入していた4-3-1-2システムを諦め、4-3-3への変更を決断した。

「ナポリ戦後に守備を堅固にするために、我々はシステムを変えた。一つのシステムに固執しない。選手の最高のパフォーマンスを出せるような起用をすべきだ。メネズが復帰すれば、4-2-3-1システムに挑戦することができるかもしれない」

 攻守にバランスがとれた現行の4-4-2からの再変更の構想を明らかにした。トップ下を置く新たなシステムを導入することで、突破力と爆発力を誇りながら安定性を欠くメネズをどのように起用するのか。そして攻守にバランスをもたらしている本田は、2列目の右サイドで継続起用されるのか、それとも自ら「DNAを持っている」と主張するトップ下での挑戦権を再び手にするのか。

 そうしたなかで28日未明、2トップの一角を担ってきたFWエムベイエ・ニアングが交通事故に遭い、全治2カ月の重傷を負う不測の事態に見舞われた。これにより、次戦から前線の組み合わせに変化が生じることになる。目標とするCL出場権獲得に向けて、“変革者”ミハイロビッチがどのような采配を振るうのか。勝負の終盤戦に突入するミラン攻撃陣の姿に、注目が集まる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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