なでしこJがリオ五輪出場に直面する圧倒的不利なデータ 過去最終予選初戦黒星で突破率0%

前回ロンドン五輪で初戦で敗れたオーストラリアとタイは敗退

 初戦の黒星は、いばらの道を意味する。29日のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選の初戦で、なでしこジャパンはオーストラリアに1-3の敗戦を喫した。10日間で5試合を戦う短期決戦で黒星スタートを切る結果になってしまったが、過去の同予選を振り返ればかなり厳しいデータが残っている。

 前回の12年ロンドン五輪のアジア最終予選も、今回と同様の形式で開催された。この日、なでしこに勝利したオーストラリアは初戦で北朝鮮に0-1で敗戦。残りの4試合を3勝1敗で追い上げたが、最終的には勝ち点9で3位。勝ち点11で2位に入った北朝鮮に及ばず予選敗退の憂き目にあった。同様に初戦で日本に0-3で敗れたタイも本大会出場を果たせていない。

 そのひとつ前の08年北京五輪の最終予選はフォーマットが異なっている。8か国を2グループに分けてホーム&アウェー形式のリーグ戦を行い、各組の1位のみが本大会に出場する形式だった。フォーマットの違いから単純な比較は難しいが、初戦に敗れた韓国、ベトナム、チャイニーズ・タイペイ、香港の全チームが予選突破できず、敗退となった。

 04年アテネ五輪の最終予選は、3組で行われた1次予選の首位3チームと2位グループの最上位国を集めた4チームによる決勝トーナメントで行われた。決勝T初戦を勝利した日本と中国が本大会出場を決め、敗れた北朝鮮と韓国は出場権を失い、涙を飲んだ。00年シドニー大会、1996年アトランタ大会は地域を分けることなく前年の女子ワールドカップのベスト8に出場権が与えられていた。日本は96年アトランタ五輪には出場したが、00年シドニー五輪へは出場できなかった。

 

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