一方のロナウドは“割り切った関係性”

　一方、メッシのライバルであるロナウドは対極的だ。CLローマ戦前日に行なわれた記者会見で、バルサの3トップについての質問について問われると、フランス代表FWカリム・ベンゼマ、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルとは食事に行かず、“ピッチ上だけ”の間柄であることを告白。バルサ3トップとの比較に辟易し、会見を途中で切り上げたことも話題になった。

　それでもロナウドはローマ戦で必殺の切り返しから強烈な右足シュートで先制弾を叩き込むなど、チームの2-0勝利に貢献した。ピッチ外の関係はフィールド上の連携に関係なしとばかりに結果を残したが、メッシの言葉はCR7のそれと対極をなす。

　後半の爆発で力の差を見せつけたアーセナル戦だったが、メッシに油断はない。

「難しい試合だった。偉大なチーム相手にハードワークを強いられたし、この結果を手にするために必死で戦った。2試合目は簡単ではないと思う。この試合のようにね。勝利のためにプレーするだけだ」

　厚い友情で結ばれた最強3トップの中で、メッシは勝利のための一撃を渇望する。CL連覇を狙うバルセロナにとっては、何よりも心強い存在だ。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images