女子サッカーの未来のために リオへの狭き門に臨むなでしこ佐々木監督が明かした覚悟

29日開幕のリオ五輪最終予選 6カ国で出場「2枠」を争う

 29日にスタートするリオデジャネイロ五輪アジア最終予選に向け、なでしこジャパンの佐々木則夫監督は25日、登録メンバー20人を発表した。その記者会見の席上で、指揮官は「日本女子サッカーの未来」という言葉を何度も繰り返して強調している。

 最終予選は、韓国、中国、北朝鮮という東アジア勢に加え、オーストラリアとベトナムを合わせた6カ国で争われる。そして、五輪本大会は世界16カ国が参加し、アジアからの出場枠はわずかに2。昨年開催された女子ワールドカップは24ヶ国参加の大会のため、アジアの出場枠は5だった。日本、韓国、中国、オーストラリアは昨年6月のW杯カナダ大会で決勝トーナメントに進んだ実績がある。そして、ベトナムは、ワールドカップに出場したタイを破って最終予選に進出した。北朝鮮は2011年のドイツ大会でのドーピング問題で予選からの出場権がなかったが、08年の北京、12年のロンドンと五輪の連続出場を果たしている実績がある。出場国の実績と狭き門という現実を見れば、このアジア最終予選がいかに厳しいものかが浮かび上がってくる。

「2枠というのは、我々にとっても簡単なものではない」

 2012年ロンドン五輪銀メダル、W杯カナダ大会準優勝という圧倒的な実績を誇る佐々木監督の言葉は、偽らざる本音だと受け取ることができるだろう。

 

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