ユーベMFの“マラドーナ級”60mドリブル弾に世界衝撃 「クレイジー!」「芸術作品」
ミランに2-4と逆転負けも…ラビオが決めた華麗な先制ゴールに各国メディア注目
セリエA首位のユベントスは現地時間7日、敵地サン・シーロでの第31節ACミラン戦に2-4で敗れた。前人未到のリーグ9連覇へ向けて7連勝中と首位を快走していたなか、よもやの逆転負けを喫したが、後半開始早々に生まれたMFアドリアン・ラビオの約60メートルをドリブル突破してからの一撃が、各国メディアで反響を呼んでいる。
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新型コロナウイルスによるリーグ中断を挟んで7連勝、2位ラツィオに勝ち点7差をつけていたユベントスだが、ミランとのアウェーゲームは0-0で折り返した後半に点の取り合いとなった。後半2分にラビオ、同8分にFWクリスティアーノ・ロナウドがゴールを決めて2-0とリード。このまま押し切るかに思われたが、同17分にPKで1点を返されると守備に綻びが生まれた。同21分、22分と連続失点で2-3と逆転されると、同35分にもダメ押しのゴールを決められ、今季最多失点で8試合ぶりの黒星を喫した。
敵地で思わぬ躓きとなったなか、海外メディアで話題を呼んでいるのがラビオの決めた先制ゴールのシーンだ。後半2分、自陣でGKからパスをつなぐユベントスだが、右サイドでいったんミランMFイスマエル・ベナセルにカットされてしまう。しかしトラップが大きくなったところを、後方からラビオが回り込むようにしてボールを拾い、相手MFフランク・ケシエを体でブロックするようにしてドリブルを開始。前方に立ちはだかったミランDFテオ・エルナンデスを“股抜き”で突破すると、加速しながらハーフウェーラインを越えた。ミラン守備陣の対応が遅れるなか、ラビオは中央へカットイン。前方をふさいだDFアレッシオ・ロマニョーリをかわし、ペナルティーアークで左足を振り抜くと、狙いすました一撃がゴール右隅に吸い込まれた。
自陣から約60メートルをドリブル突破して決めた鮮やかなミドルシュートを、各国メディアも称賛。スペイン紙「マルカ」が「世界中を巡るラビオの芸術作品」と伝えれば、母国フランスメディア「RMCスポーツ」も「並外れたゴール」と脱帽。同じくフランスのサッカー専門誌「Onze Mondial」が「アドリアン・ラビオのクレイジーゴール!」と見出しを打てば、「FOXスポーツ」アルゼンチン版は「ラビオのマラドーナ級ゴラッソ!」と称えた。
今季パリ・サンジェルマンからユベントスに加入し、これがセリエA初ゴールとなったラビオ。才能豊かなレフティーにとって、今後のさらなる飛躍を予感させる一撃となった。