真価が問われる2016シーズンのJリーグ 「史上最大のサポーター」が見据える視線の先にあるものとは

「女子目線」でもJリーグを盛り上げていく

 さらには、昨年、本社の女性従業員が中心となって立ち上げた「明治安田生命Jリーグ女子倶楽部」も、今年はさらに精力的に活動していくという。この「女子倶楽部」の事務局メンバーである、間野まりこさんと神田純子さんは、立ち上げの経緯をこう話す。

「昨年、Jリーグとのタイトルパートナー契約を契機に、みんなでJリーグを盛り上げていこうとした際に、特に女性従業員から『そもそもサッカーのルールがよく分からない』という声や、『チームや選手を詳しく知りたい』という要望が多く寄せられました。本気でJリーグを応援していこうとするならば、やっぱり私たち自身が『Jリーグを楽しむ』ことが大切です。『Jリーグにあまり関心がなかった人』も一緒に、『Jリーグを楽しもう!』と呼び掛けたのが、『女子倶楽部』の活動の始まりですね」

 こうした声に応える形で昨年は「Jリーグの楽しみ方講座」などを開催し、明治安田生命社内での応援意識を高めていった。だが「女子倶楽部」の活動はそれだけにとどまらず、東京ヴェルディと一緒に女性向けイベントも企画したのだ。社内で女性向けグッズに関するアンケート調査を行ない、その内容をもとにして、女性限定チケット「ヴェレディチケット」を立案した。丈の長い女性好みのチュニックにしたポップなデザインのTシャツに、ネイルアートのサービスなどを特典につけて限定発売したところ、即完売するに至った。

「『女子倶楽部』の活動を通じて、Jリーグを身近に感じるようになり、もっと応援したいという気持ちになったという声が上がっていることは、とてもうれしいことですね。Jリーグでは女性ファンの獲得が課題になっていると聞きます。今年は、『明治安田生命Jリーグ女子倶楽部』を全社に広げていくことで、女性ファンの獲得やJリーグの盛り上げに少しでも貢献していきたいと考えています」

 

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング