中国マネーの誘惑も“ボカ愛”には敵わず テベスが年俸32億円オファーを一蹴

エリクソン監督率いる上海上港から破格の条件提示も断固拒否

 昨夏に母国アルゼンチンの”心のクラブ”であるボカ・ジュニアーズへ復帰したFWカルロス・テベスは、今冬に猛威を振るい続ける中国クラブから年俸2500万ユーロ(約31億8000万円)という破格のオファーを受け取っていたが、断固拒否していたことが分かった。アルゼンチン地元紙「Ole」が報じている。

 テベス獲得に動いたのは、イングランド代表やラツィオなど多くのトップチームを率いてきたスベン・ゴラン・エリクソン監督が指揮する上海上港。ガーナ代表FWアサモア・ギャンが所属しているのに加え、新たに広州恒大から2013、14年の中国リーグ得点王であるFWエウケソンを獲得するなど、戦力アップに成功している。

 そしてさらなる戦力アップを求めて、アルゼンチンが誇る32歳のストライカーに、破格の条件を提示したが、そのオファーはあっさりと断られてしまったようだ。昨年、イタリアの名門ユベントスを離れ、プロデビューを飾った古巣に復帰したテベスは、「将来は会長になりたい」と明言するほどボカへの愛にあふれた選手。クラブを再び離れる意思は毛頭ないようだ。

 この冬、コロンビア代表FWジャクソン・マルティネス(アトレチコ・マドリード→広州恒大)や元U-21ブラジル代表MFアレックス・テイシェイラ(シャフタール・ドネツク→江蘇蘇寧)など、多くの南米出身選手が破格の条件を飲み、中国に活躍の場を移した。しかし、チャイナマネーのパワーをもってしても、ボカの英雄の心を揺さぶることはできなかったようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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