欧州を震撼させる中国マネー 元チェルシーの日系3世フランス人FWも9億円で獲得

セビージャのカクタが河北華夏幸福に移籍

 セビージャの日系3世のフランス人FWガエル・カクタが、中国1部・河北華夏幸福に移籍することが決まった。移籍金700万ユーロ(約9億1000万円)でクラブ間合意に達した模様だと、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。

 日本人の祖父を持つカクタは、元フランスU-21代表のFW。仏ランスからチェルシーの下部組織に移籍後、2007年から15年まで所属した。09年に18歳5カ月でUEFAチャンピオンズリーグへのデビューを果たし、当時のクラブ記録を樹立するなど将来を嘱望される存在だった。

 だが、チェルシーのトップチームの選手層の厚さに阻まれた。在籍期間中に6チームにレンタル移籍で武者修行に出る厳しい状況となり、昨季はラージョ・バジェカーノで35試合4得点と結果を残した。そして今季開幕前に、移籍金300万ユーロ(約3億9000万円)でセビージャに完全移籍していた。セビージャは半年あまりで、約5億円の売却益を手にできることになる。

 “爆買い”により欧州クラブを震撼させているチャイナマネーの例に漏れず、河北華夏も今冬の移籍市場でローマからコートジボワール代表FWジェルビーニョを、トラブゾンスポルからカメルーン代表MFステファーヌ・エンビアをすでに獲得。ここにカクタも加わることになった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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