スタジアムが持つ多様な“顔” 多機能化の進む現代、コロナ禍で浮上した新たな使い方

PSGの本拠地に舞い降りていた“つがい”の鳥

 試合のない日のスタジアムは、当たり前だが閑散としている。

 何度か、というより何度も無人のスタジアムに行っているのだが、誰もいない時は巨大な遺跡のように感じる。

 パリ・サンジェルマンのパルク・デ・プランスは、夏に決まってそこで暮らす“つがい”の鳥がいて、シーズンが開幕してもしばらく居座っていたものだ。試合中に選手たちが走ってくると、空いているほうへバタバタと2羽で移動していくのが風物詩のようになっていたものだ。

 本田技研(現Honda FC)のホーム、ホンダ都田サッカー場にはニホンザルが出没するという話を昔聞いたことがある。グラウンドの管理人さんによると「芝生が気持ちいいのか日光浴していた」そうだ。

 スタジアムはただのコンクリートの塊だが、いろいろな顔を持っている。

(西部謙司 / Kenji Nishibe)

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西部謙司

1962年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌の編集記者を経て、2002年からフリーランスとして活動。1995年から98年までパリに在住し、欧州サッカーを中心に取材した。戦術分析に定評があり、『サッカー日本代表戦術アナライズ』(カンゼン)、『戦術リストランテ』(ソル・メディア)など著書多数。またJリーグでは長年ジェフユナイテッド千葉を追っており、ウェブマガジン『犬の生活SUPER』(https://www.targma.jp/nishibemag/)を配信している。

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