なぜスタンドにマネキン? 欧州で唯一実施のサッカー戦、「仮想ファン」珍写真に反響

ベラルーシで行われた試合のスタンドには驚きの光景が…(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
ベラルーシで行われた試合のスタンドには驚きの光景が…(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

新型コロナウイルス騒動のなか、ベラルーシで試合開催 顔写真付きの仮想ファンに脚光

 世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、欧州で唯一サッカーの試合を行っているのがベラルーシだ。欧州各国が厳戒態勢のなかで行われる試合に批判の声も高まっているが、スタンドにマネキンが並ぶ珍風景に驚きが広がっており、英紙「デイリー・メール」も「なんてたくさんのダミーだ!」と報じている。

 脚光を浴びたのは、8日に行われたベラルーシのカップ戦だ。ディナモ・ブレストとシャフティオールが対戦した一戦で、スタンドの一部に奇妙な光景が広がった。英紙「デイリー・メール」は「なんてたくさんのダミーだ! コロナウイルス危機のなか、ベラルーシではサッカーファンが自分の写真を貼った試合観戦マネキンに21ポンド支払い」と伝えている。

 新型コロナウイルスの影響で欧州リーグは軒並み一時中断。そのなかでベラルーシのみは試合を実施しており、「ヨーロッパで唯一のトップリーグが行われている国」として注目を集める一方、批判も渦巻いている。そんななか、興味深い試みが行われていた。

 記事では「世界中のファンがお金を払い、写真をマネキンやユニフォームに張り付けて試合を観戦した。本物のファンも、ディナモ・ブレストが2-0と勝利した試合に足を運んだ」と言及。実際のファンがスタンドに足を運んだ一方、“仮想ファン”も並ぶ不思議な一戦となった。

 一部のファンは感染のリスクを避けながらも観戦の意思を示し、21ポンド(約2800円)を支払って自身の写真をマネキンに張ってもらい、試合を盛り上げるのに一役買った形だ。1人の地元ファンは「まさか仮想ファンの隣に座ってゲームを観戦することになるとは想像もしなかったよ」と漏らしている。

 仮想ファンはイギリス、イラン、UAE、ロシア、ウズベキスタンからの応募で、収益の一部はベラルーシでコロナウイルス対策に使われる予定だという。スタンドに広がった珍ショットは話題となりそうだ。

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