EFLからは夏場に開催してシーズン完遂を希望する文書が送付される

　新型コロナウイルスの感染拡大によってヨーロッパをはじめ世界のサッカーリーグは無期限の中断を強いられている。各国が再開時期を模索する中で、プレミアリーグの監督労働組合（LMA）からは「全選手が検査できるまでは再開すべきではない」との声があると英公共放送「BBC」が伝えている。

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　同局のインタビューに答えたのは、LMAの最高責任者であるリチャード・ヘヴァン氏。「NHS（国民保健サービス）の医療従事者ならびに患者が検査を受けるようにする必要がある」と前置きしたうえで、「それがなされてから、スポーツ界も必ずアクセスすべきだ」と徹底した検査の必要性を訴えている。

　今週、各クラブにはイングランドフットボールリーグ（EFL）から文書が送られ、夏場に開催してシーズンを完了する「希望」が出された。

　しかし同氏はそのスケジュールについて「驚くべきほどタイト」なものだとしており、「監督などのサポートを得る必要がある。彼らと対話をしないで実行することはない」と、チームを預かる側の立場としても非常に難しいものであることを主張。このようにも話している。

「ピッチに戻るには少なくとも3週間のトレーニングを受ける必要があるから、選手側からの同意も得る必要がある。我々の監督も選手側が検査されない限り、ピッチに戻ってくることを望んでいない。また政府が患者やNHSスタッフ、家族を含めて、検査できる状況になって大丈夫なことを確認する必要があるだろう」

　サッカーの再開は社会生活が平穏になってからこそ、という見立てを示している。1年延期となったEURO（欧州選手権）が開催されない6～7月に集中開催するとの案もあったが、まずは選手の健康が大前提、という主張を強く打ち出している。